2006/06/26:「使える」建築 その4
…"使う"人をピンポイントに想定した住空間
ハイツヤマザキは当事務所が手掛けた
ワンルームマンションです。
わたしも一時期ワンルームマンションに住んだことが
ありますが、暮らしてみてどうも違和感がありました。
かえって学生時代に住んでいた狭い木賃アパートの方が
快適に感じる。それはなぜなのか?
そこで、ハイツヤマザキの設計にあたっては、
ワンルームマンションの住人とはどういう人たち
なのか、どういう生活をしているのか…
ということから、考え直してみました。
多分、彼らは昼間はほとんど部屋にいないでしょう。
そして夜に帰って、食事と風呂をすましテレビを見て寝る…
そうであるならば、昼間に誰かいるとか、
家族間のプライバシーを考えないといけない
家族用のマンションとワンルームマンションは
全く違うものになって当然のはずです。
ハイツヤマザキはそのあたりを意識して設計しました。
奥行きを深くする代わりに、部屋の幅を狭めて
手を伸ばせば何にでも手が届くようにしたり、
プライバシーを考えなくていいので、
リビングの真横にお風呂を設けたり、
ゴミ置き場にしかならないバルコニーはなくしたり…
家族用のマンションではタブーになるようなことを
あえてしてみました。
その甲斐あってか、住人は設計者の狙いをはるかに超えてこの
部屋を楽しそうに使いこなしています(写真が紹介できないのが
残念なくらい)。
住むということをさらにクローズアップして"使う"という視点で住ま
いを考え直してみる。そんなこともたのしい住まい作りには大切
なのです。
2006年6月26日月曜日
2006年6月19日月曜日
"使える"インテリア
2006/06/19:「使える」建築 その3
…"使える"インテリア
当事務所で設計したカフェ「Common Cafe」は、ミュージシャン、
アクター、シェフ、DJ、クラフトマン…さまざまなジャンルのアーテ
ィスト・プロデューサーが日替わりマスターとなって、自らの表現
活動や交流の場として活用するカフェです。
カフェだけでなくステージとしても使えるよう考えたとき、普通なら
カフェのインテリアに舞台装置をプラスすることを考えるのでしょ
う。しかし、予算が限られている中で二つのことにお金を使うのは
辛い。そして、舞台装置がカフェのためのインテリアと喧嘩してし
まうかもしれない…。そこで、Common Cafeでは、カフェを彩るイ
ンテリアがそのまま舞台装置に、あるいは舞台装置がそのまま
インテリアになるように考えてみました。
インテリアのアクセントとなる緞帳カーテン、黒板壁に白く描かれ
たスクリーンの模様、作品陳列のための箱棚、吊り物のためにあ
えて露出させた天井のスチール骨組み、など。つまり"使える"イ
ンテリアです。
ただ気持ちいい空間を提供するだけがインテリアの役割ではな
い。インテリアにはいろいろな活動に関わっていける可能性を持
っている。そんなことを意識してデザインしたカフェです。そして、
この発想はその後のわたしの設計の発想にも活かされていま
す。
…"使える"インテリア
当事務所で設計したカフェ「Common Cafe」は、ミュージシャン、
アクター、シェフ、DJ、クラフトマン…さまざまなジャンルのアーテ
ィスト・プロデューサーが日替わりマスターとなって、自らの表現
活動や交流の場として活用するカフェです。
カフェだけでなくステージとしても使えるよう考えたとき、普通なら
カフェのインテリアに舞台装置をプラスすることを考えるのでしょ
う。しかし、予算が限られている中で二つのことにお金を使うのは
辛い。そして、舞台装置がカフェのためのインテリアと喧嘩してし
まうかもしれない…。そこで、Common Cafeでは、カフェを彩るイ
ンテリアがそのまま舞台装置に、あるいは舞台装置がそのまま
インテリアになるように考えてみました。
インテリアのアクセントとなる緞帳カーテン、黒板壁に白く描かれ
たスクリーンの模様、作品陳列のための箱棚、吊り物のためにあ
えて露出させた天井のスチール骨組み、など。つまり"使える"イ
ンテリアです。
ただ気持ちいい空間を提供するだけがインテリアの役割ではな
い。インテリアにはいろいろな活動に関わっていける可能性を持
っている。そんなことを意識してデザインしたカフェです。そして、
この発想はその後のわたしの設計の発想にも活かされていま
す。
長岡京竹の台団地リフォームプロジェクト
当事務所で手掛けている、60年代に建てられた「団地」をSOHOにリフォームする過程を紹介するブログ。
60年代に建てられた団地をSOHOに!…長岡京竹の台団地リフォームプロジェクトT団地SOHO
http://redanchi.exblog.jp/
60年代に建てられた団地をSOHOに!…長岡京竹の台団地リフォームプロジェクトT団地SOHO
http://redanchi.exblog.jp/
2006年6月12日月曜日
建築はひとに使われて“なんぼ”
2006/06/12:「使える」建築 その2
…建築はひとに使われて“なんぼ”
先週のコラムで「びわこふきんのように使えば使うほど暮らしが楽
しくなるそんな建築がわたしの理想です。」と書きましたので、数
週にわたってご紹介しましょう。
まずはNK邸リフォーム。もともとキッチンだったスペースをインナ
ーテラスに作り変えたこの住宅。外に開きながら視線などを防ぐ
ため、道路側に格子を設けています。この格子は単なる目隠しで
はなく、写真のようにプランターを引っ掛けられるようにデザインし
ました。
NKさんは吉永さんのデザインを隠して申し訳ないとおっしゃってい
たのですが、ここまでガッチリ使っていただけるともう本望です。
建築家の中には自分がデザインしたもの、自分が気に入ったも
の以外を置くことを嫌う人もいます。わたしは建築はひとに使われ
て“なんぼ”だと思っています。そして使えることと“かっこいい”こ
とを両立させるのが建築家の仕事だという信念を持って設計をし
ています。
…建築はひとに使われて“なんぼ”
先週のコラムで「びわこふきんのように使えば使うほど暮らしが楽
しくなるそんな建築がわたしの理想です。」と書きましたので、数
週にわたってご紹介しましょう。
まずはNK邸リフォーム。もともとキッチンだったスペースをインナ
ーテラスに作り変えたこの住宅。外に開きながら視線などを防ぐ
ため、道路側に格子を設けています。この格子は単なる目隠しで
はなく、写真のようにプランターを引っ掛けられるようにデザインし
ました。
NKさんは吉永さんのデザインを隠して申し訳ないとおっしゃってい
たのですが、ここまでガッチリ使っていただけるともう本望です。
建築家の中には自分がデザインしたもの、自分が気に入ったも
の以外を置くことを嫌う人もいます。わたしは建築はひとに使われ
て“なんぼ”だと思っています。そして使えることと“かっこいい”こ
とを両立させるのが建築家の仕事だという信念を持って設計をし
ています。
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