2006年8月28日月曜日

脱衣室の床を籐にしてみる

2006/08/28…なんでもない日常を楽しくする建築2
脱衣室の床を籐にしてみる

なんでもない日常を楽しくするために建築ができること。

まずは床材を足触りのいいものにすること。

わたしは床材は無垢のフローリングなど質感の優しい自然素材
を使うようにしています。

仮に予算が厳しくてもかならず採用しているのが脱衣室の籐の
床材です。温泉や銭湯の脱衣室床といえばおわかりになると思
います。

籐も床材としては高いほうなのですが、脱衣室の面積は知れて
いますし、素足でいることが多い部屋ですから、建て主さんには
ぜひにとおすすめしています。

足ざわりはビニール系の床材と違ってベタつかず、さらさらとして
ます。また夏はひんやり、冬はそれほど冷たくなりません。そして
適度な凹凸が足を心地よく刺激してくれます。こんな脱衣室なら
毎日の入浴が楽しくなりますね。

2006年8月21日月曜日

なんでもない日常を楽しくする建築1

2006/08/21…なんでもない日常を楽しくする建築1

新しいコーヒーミルを買いました。

クラッシックなかたちもさることながら、
ハンドルをからからと回すのがなんともここちいい。
朝、仕事を始める前にコーヒーを淹れるのが
私の日課ですが、このコーヒーミルを使い始めてから
コーヒー豆を挽くというちょっぴりわずらわしい行為が
とても楽しく感じられるようになりました。

日常のなんでもない行為がとても楽しく感じられるなら、
なんでもない日常はとてもたのしい日々となるでしょう。

コーヒーミルのような道具のように
建築空間も日常を楽しくすることができます。
わたしたちはそんな建築の役割を大切にしながら
設計の仕事をしています。次週からはその例を
紹介していきたいと思います。

2006年8月13日日曜日

団地に住むという選択肢

2006/08/13:マンションリフォームのすすめ その5
…団地に住むという選択肢

今回は団地のリフォームの話。

かつて、庶民の憧れの住まいであった団地。
いまでは、空き家が目立つ団地。

かつて、現代生活の「豊かさ」を語る上で外すことが
できなかった団地。いまでは、現代生活の「貧しさ」を
語る上で外すことができなくなってしまった団地。

昨今、住む人がいなくなって廃墟化したり、
解体される団地をよく目にするようになりました。
しかし、そんな団地も、跡地にニョキニョキ林立する
高層マンションに比べれば、意外とヒューマニティー
あふれる住空間のようにわたしは思います。

30年あまりの年月に育まれた豊かな緑に周囲を
覆われ、まるで森の中のように静かで安らぐ環境。

“○○団地行き”なんて専用のバス路線もあったりして
意外と交通の便もよく、住むためのロケーションとしては
申し分ない。

時代が一巡してレトロ感を漂わせ始めているし、
それでいて結構手ごろな値段で売りに出されていたりする。
自治会もしっかりしていて意外と防犯性もよい。

これは、ちょいとお金をかけてリフォームしてやれば、
建売住宅を買うより安くてリッチでおしゃれで便利で
快適な住まいを手に入れることができるのではないかと
わたしは思います。

現在、60年代に建てられた団地の一室を、
あるデザイナーの方のオフィスと住居として
リフォームする仕事を進めています。
この『長岡京竹の台団地リフォームプロジェクト』は
わたしのそんな仮説を証明するためのプロジェクトでも
あります。

数週間にわたってマンションのリフォームについて
書いてきました。新居を購入しようにも、なかなか
理想的な条件の一戸建てを手に入れられなくてお困りの時
ぜひこのコラムのことを思い出してみてください。
新たな道が開かれるかもしれませんよ。