2006年3月25日土曜日

鉄筋コンクリート造の住宅はなぜ少ないか

2006/03/25:鉄筋コンクリート造の住宅はなぜ少ないか

戸建住宅を鉄筋コンクリートで作る話はどちらかというと
少ないようです。それはなぜなのでしょう。

その理由の一つは、他の構造に比べて工費が高い
ということでしょう。坪単価で比べて1.5~2倍かかる
となれば、“高い!”と思ってしまいがちですが、
鉄筋コンクリートの高い耐久性と耐震性も考慮に入れて
もう一度考えてみましょう。

例えば建物の減価償却費の計算基礎となる
建物の法定耐用年数で比べてみると住宅の場合、
鉄筋コンクリート造では47年、木造で22年となっています。
ものの本では100年以上もつとも言われている
鉄筋コンクリート。

かつての着物やタンスのように、いい物を買って
代々使い続けていく…住宅でもそういう発想に
立てば鉄筋コンクリート住宅は、木造などに比べて
割安かもしれません。永く住み続けられるという点では
LOHAS(Lifestyles of Health and Sustainability)に
つながるところもなきにしもあらず。

いや、それでも…というかたも多いでしょう。
鉄筋コンクリートということで引っ掛かるもう一つの理由に
ついて来週お話しましょう。

2006年3月20日月曜日

鉄筋コンクリートはどれだけ強いか

2006/03/20:鉄筋コンクリートはどれだけ強いか

先週は、なぜ鉄筋コンクリートが強いのか、その秘密に
ついてお話しました。ではその強さは具体的には
どれほどのものなのでしょう。

阪神淡路大震災調査報告編集委員会のまとめた報告書に
戸建住宅の被害状況が構造別に報告されています。
それによると中破・大破・倒壊したパーセンテージは
鉄筋コンクリート造で0%、木造軸組(在来工法)18.2%、
ツーバイフォー3.4%、鉄骨造7.3%だそうです。

戸建住宅は木造がほとんどのためか、
在来工法との比較でツーバイフォー工法の強さばかりが
報道されていました。また、一部のビルや高速道路の
被害から鉄筋コンクリートは意外と弱いという印象を
報道から与えられることも多かったと思います。しかし、
この報告は鉄筋コンクリートがいかに耐震性に
優れた構造かを物語っています。大きな被害を
受けたのは0%ですからね。これはすごいことです。

しかし、これだけ耐震性に優れていながら、戸建住宅を
鉄筋コンクリートで作る話はどちらかというと少ないようです。
それはなぜなのでしょう。

来週はそのあたりをお話したいと思います。

2006年3月13日月曜日

鉄筋コンクリートが強いわけ

2006/03/13:鉄筋コンクリートが強いわけ

先週の光を通すコンクリートブロック(LitraCon)のお話の続きで
す。

一定方向に並べたグラスファイバーを混入することで
光が裏側まで透過するこのコンクリートブロックは、
一見、不純物とも思えるグラスファイバーが入っている
おかげで通常のコンクリートブロックより高い強度を
持っているそうです。なぜ強いのか。答えはわかりましたか?

「“鉄筋”コンクリート」と呼ばれているとおり、
コンクリートの中には鉄筋と呼ばれる直径1~3センチの
鉄線を入れて使うことがほとんどです。コンクリートは
押す力には強いのですが、引っ張る力には弱い。
その弱さを補うために押す力には弱いけど、
引っ張る力にはめっぽう強い鉄筋を入れています。

つまり、このコンクリートブロックではグラスファイバーが
鉄筋と同じ役割を果たしているため、コンクリートの塊だけの
ブロックより高い強度を持っているというわけです。

コンクリートと鉄筋、お互いの長所短所を補いながら活かしあうこ
とで、鉄筋コンクリートは建物を作る上で、最強の構造と
言えるでしょう。来週はそんな鉄筋コンクリートの強さに
ついてお話したいと思います。

2006年3月10日金曜日

【執筆の仕事】
「建築ジャーナル」2006年3月号
『「気持ちいい」に基づく合理性 沢田マンション』





企業組合建築ジャーナル「建築ジャーナル」2006年3月号に
『「気持ちいい」に基づく合理性 沢田マンション』について寄稿しました。



にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ 
▲ブログランキングに参加しています。応援クリックよろしくお願いします。

高槻市の建築家 吉永健一の設計事務所/吉永建築デザインスタジオはこちら→

2006年3月6日月曜日

光を通すコンクリートぉ?!

2006/03/06:光を通すコンクリートぉ?!

建築業界のメルマガを見ていたらこんなものを見つけました。
→LitraCon
光を通すコンクリートブロックだそうです。

なぜ、そんなことができるかというと、コンクリートの中に
一定方向に並べたグラスファイバーを通しているからだとか。
グラスファイバーを通して入った光が裏側まで透過する
というわけです。

そんなことをしたら弱くなるんじゃないかと
考えてしまいそうですが、実は通常のブロックより
強度は高いのだそうです。

不純物とも思えるグラスファイバーが入っている方が
なぜ強いのか。それはコンクリートの性質、
あるいは鉄筋コンクリートがなぜ強いのかを
知っていれば、“あぁ、たしかにその方が強いなぁ”
と合点がいくはずです。

さて、ホームページをご覧のみなさん、
なぜそうなるのか、当然おわかりですよね?(笑)

その答えは来週。