2007年2月26日月曜日

住宅がまちをつくる その2

2007/2/26…住宅がまちをつくる その2

住宅地が「景観地区」となる、
それにはどういう意味があるのでしょう。

「景観地区」は社会資本として景観を位置づけ、
美観的だけでなく文化的、ひいては経済的にも
まちの魅力を高めることを目指しています。

住宅地が「景観地区」になるということは
並木通や歴史的建造物ではなく、個人の住宅が
まちの魅力づくりをかたちづくるということです。
それはまちに住んでいる自分たちが
まちの魅力作りに参加するということになります。

山で登山客が捨てるゴミが増えているという話をよく聞きます。
だれしも山でゴミの山なんて見たくないはずです。
山を美しくするのは登山をする一人一人の意識なのと
同じように、まちを美しくするのはまちに住む一人一人の
参加が必要だという芦屋市の思いが芦屋川流域の
景観地区指定の話からは伝わってきます。

2007年2月20日火曜日

住宅がまちをつくる その1

2007/2/20…住宅がまちをつくる その1

数年前芦屋で住宅を手がけたとき
よく、駅から工務店まで芦屋川沿いを歩いていきました。
そこは芦屋を象徴するようにゆったりとして
それでいて凛としたたたずまいを持っていました。
時間に余裕のときは公園のベンチに座って
ぼーっとその優雅な環境を楽しんだものです。

そんな芦屋川流域の一部を景観地区に指定しようと
芦屋市が調査をはじめたとの記事を見かけました。
いままで景観地区に指定されてきたのは
京都のような歴史的地区や景勝地がほとんどで、
芦屋川流域のような住宅地が指定されるのは
珍しいのだそうです。

住宅地が「景観地区」となる、
それにはどういう意味があるのでしょう。
来週から何回かお話していきたいと思います。

2007年2月18日日曜日

◆ハイハイツ

“ミニクーパー”のように小ささを楽しむワンルームマンション
 

16~22㎡のワンルーム住戸を主とする集合住宅です。ここでは
ワンルームをミニクーパーのように「全てが手の届く範囲にある、
ハンディーなスケールを持った住宅」と捉え、そこから浮かび上が
る快適さを追求。家具としても使える出窓やリビングのテレビを見
ながらくつろげる浴室などをしつらえました。

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2007年2月13日火曜日

舞台美術と吉永建築デザインスタジオが目指す建築その3

2007/2/13
…舞台美術と吉永建築デザインスタジオが目指す建築その3
 ここで何がしたいかをディスカッションすること

建築家も舞台美術家も先週の「地形」の話のように
なにかがおこる場所をつくるということが仕事です。
ただポソッとスペースをつくればいいというわけには
いきません。

そのために建築家は施主と、舞台美術家は劇作家と
対話して彼らがそこでどういう動きをしたいと思っているかを
聞き出してデザインに活かしていきます。

たとえば3LDKの住まいがほしいとしても
“この住まいでどういう生活をするか”をよくよく考えれば
2LDKで済むかもしれないし、5LDKじゃないと納まらないかも
しれない。

何をしたいか、それをするためにはどういうスペースに
すればよいかをディスカッションすることが大切。
こんなところにも建築と舞台美術との共通点があります。

2007年2月6日火曜日

舞台美術と吉永建築デザインスタジオが目指す建築その2

2007/2/6
…舞台美術と吉永建築デザインスタジオが目指す建築その2
 「地形」をもちこむ

酒井さんとのディスカッションは建築と舞台美術の
異種格闘技になるかと思いきや、話を始めてみると
建築と舞台美術(ヨーロッパ企画だからかもしれませんが)が
同じようなことを考えていたり、同じようなことで苦労したり、
同じようなことで喜んでいるんだなぁとおたがい共感し合うことばかリで驚きの連続でした。

その一つ目は「地形」という考え方で空間をデザインしている
こと。それは段差だったり、穴倉のようなスペースだったり。
ヨーロッパ企画ではまず作家の方から舞台に「地形」を
作ってくれと指示があるそうです。そこでの上り下りや
身をよじるように入り込んだりという一つ一つの動きが
ヨーロッパ企画の舞台をおもしろくしているようです。

わたしも設計の中で「地形」ようなスペースを設けることが
あります。昨年末に竣工した長岡京竹の台団地リフォームでも
和室の床を他より高くして、段差と天井の低いスペースを
設けています。段差は住まいの空間に変化を与えるとともに、
押入れの中の隠れ家のような小さくもなぜか居心地の
いい空間を提供しています。