2008年11月29日土曜日

【善意のはやにえ】の痕跡



道端の溝に落ちていた「善意のはやにえ」の痕跡。
落ちていた鍵かなんかに貼り紙してどこかに置いてあったんでしょうね。
“おもちかへり”というフレーズにもグッと来る。

参考)善意のはやにえ画像集↓

善意のはやにえ


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2008年11月28日金曜日

【築育:建築による教育】一年ぶりにホヅプロ(穂積製材所プロジェクト)を訪れました


▲ホヅプロのために集まった学生たち

伊賀市の島ヶ原へ。
一年ぶりにホヅプロ(穂積製材所プロジェクト)を訪れました。



ホヅプロとは廃業した製材所を木工を中心とした教育・交流施設に
作り変えるプロジェクトです。
昨年、吉永建築デザインスタジオはその宿泊部屋となる
“寝どこ”を設計しました
。工事は建築系の大学生たちによる
セルフビルドで、私にとっても学生たちにとっても
とてもいい思い出となりました。
↓昨年の思い出写真



そして一年後
新しい建築家設計の「寝どこ」の建設が進んだり、
広場が完成したり、参加する学生も入れ替わったりしたけれど
なんか一年ぶりに来たという感覚はなく
流れている空気は昨年と変わらずさわやかでした。



最近の学生は元気がないとか、自分で率先して動かないとか言われますが、
それってメディアの捏造じゃない?と思うくらいホヅプロの学生たちは
アグレッシブに動きまわります。





キチンと活躍する場を与えてあげれば
そしてその活躍を応援したり褒めてあげるフィールドさえあれば
学生たちも輝くのですよ。



日本の未来は明るいぞ!


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2008年11月27日木曜日

【成功の秘訣】イチローにはじまりPerfumeで締めくくる一年

少し早めだけどこの一年を振り返ると
今年は
「イチローにはじまりPerfumeで締めくくる一年」
だったような気がします。

1月に「プロフェッショナル仕事の流儀」でイチローの回を見ました。
そこで感心したのは、
とにかく自分が決めたことを淡々と継続していくその持続力でした。

毎年ハイパフォーマンスで活躍できるのは
さぞや特殊なトレーニングをふうふう言いながらしているからだろう
と思って見ると、意外とそうでもない。
ひとつひとつはなーんだ簡単だなぁと思うけど
それを毎日毎日頑固なまでにやり続けることは、
どんなしんどいトレーニングより大変なことかもしれない。
スポーツ選手に必要なのは
“努力を続けられる才能”だと言われるのもわかる。

ということで今年は
「簡単なことでもいいから、続けるといいと思ったことは続ける」
をこころがけてきたわけです。

成果のほどはまだわからないけど
オリコン第1位
武道館コンサート
紅白出場
と、次々と夢でしかなかった夢が次々と現実になっている
Perfumeを見ると継続は力なり、と確信するのであります。

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2008年11月26日水曜日

【フィリピンの住宅】もやもやしていた箇所がパリッと引き締まる!

フィリピンの住宅の施主
フランシスさんと久々に打ち合わせをしました。
数年後のフランシスさんの退職時期に合わせて
ゆるゆると進めております。まさにフィリピンペース(笑)

今回は前回の打ち合わせで決定した案をもとに
今後どう進めていくかを打ち合わせ。
参考のために模型も用意しました。



フィリピンの住宅のポイントを押さえつつ
屋根が重層する外観や
プライベートに重点を置いた玄関、和室など
日本住宅の特色も織り交ぜています。




この案ではちょっと広すぎるかなぁ…
とフランシスさんともども感じていたので
縮小した案も検討してみました。

うまく部屋の位置を組み替えると
必要な部屋の大きさは変えないで
30㎡近く縮小できるプランを発見!

逆にテラスはすごく広くなります。

え、どうやればできるかって?
それは企業秘密です(笑)
これが建築家のマジック。
タネはばらしませんよ~。


合わせてフランシスさんからのご提案で
各部屋ごとにあったトイレ・シャワー室を一部
共有にして、コストやスペースを節約することにしました。

今日の打ち合わせであいまいでもやもやしていた箇所が
パリッ!と引き締まった感じ。

この調子で年度末目処の締め切りに向かって
まとめて行きたいと思います。

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2008年11月24日月曜日

【月曜コラムけんちくのうんちく】市街地住宅を知っていますか?その4

先週の続き


▲ビニールクロスの下にはオリジナルの漆喰が!

市街地住宅の部屋は
壁はしっくい(現在は残念ながらビニールクロスがその上に張られています)、
床は無垢のフローリングで仕上げられています。
浴室も細かいタイルで仕上げられています。

▼押入れの中にはオリジナルの漆喰壁が残っていました


▼今ではなかなかお目にかかれない無垢のフローリング


▼風呂はタイル張り


何れもいまでは高級な仕上げですが
現在では定番となっているビニールクロスや
システムフローリング、ユニットバスが
高級でまだまだ普及していなかった時代には
手作業で作ったもの、自然そのままの素材は
リーズナブルに使えた仕上げなのでした。

おかげで当時の市街地住宅は工夫の凝らされた間取りと合わせて
現在のデザイナーズマンションに匹敵するポテンシャルを持っています。

これを再活用しない手はない。
強くそう思います。

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2008年11月22日土曜日

【改正建築士法】当たり前といえば当たり前のこと


▲大改正に必死に聞き入る建築士たち

大阪府建築士会などが主催する「改正建築士法」の講習会へ。

今月28日に一級建築士をはじめ建築士のあり方を定める法律
「建築士法」の改正が施行されます。その講習会です。

改正の大きなポイントは次の4つ
①建築士の資質・能力の向上
②高度な専門能力を有する建築士による構造/設備設計の適正化
③設計・工事監理業務の適正化、消費者への情報開示
④団体による自律的な監督体制の確立
後日、業務報酬(いわゆる設計料)の基準も改定されるようです。

きっかけは姉歯だけども、耐震偽装防止と直接関係ない事項も
多く改正されています。この法律は昭和25年に制定されてから
ほとんど手がつけられていませんでした。この際
説明責任など制定時には問題にならなかったことも
現代に則した形にリニューアルしたという感じでしょうか。

しかし、上であげた①とか③とかはわざわざ法律に書かなくても
当たり前のような気がするのですが…。改正されて大変だ大変だと
業界は騒然となっているのですが、結局その当たり前のことを
しない建築士が結構多くいるということなのでしょうか。

それはそれでなさけない話です

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2008年11月21日金曜日

【マンションリフォームFさんの家】二度と立ち上がれない恐怖の畳間


▲高槻市Fさんの家 おしりに根が生える畳間リビング

吉永建築デザインスタジオ発行のフリーペーパー「けんちく通信」の取材で、
以前手がけたマンションリフォームFさんの家を訪問しました。

Fさんご夫婦の協力でとてもいい取材ができました。
ご自宅での生活をとても楽しんでらっしゃる様子が
びんびんと伝わってきました。とてもうれしいことです。



Fさんのお宅も完成して4年がたち
カラマツの無垢フローリングが実にいい飴色になってきました。

一度座るとあまりの心地よさに二度と立ち上がれない恐怖の畳間も健在。
インタビュアーをしてもらった狩野さん

“これは立ち上がれませんわぁ~”


と音を上げていました。ハハハ。



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2008年11月20日木曜日

【建物見学】栗原邸(旧鶴巻邸)一般公開


▲栗原邸(旧鶴巻邸)

近代化遺産 全国一斉公開2008のひとつ、
栗原邸(旧鶴巻邸)一般公開を見学に行ってきました。

栗原邸は当時の最先端の技術であった中村鎮式コンクリートブロックを用いて建てられた
住宅で、モダンな工法と裏腹にインテリアは洋館仕立てです。



こんなマニアックな住宅、誰が見に行くんだと思っていたら
結構見学者が来ていました。それも業界外の人たちが。
近代化遺産の世間一般に対する認知度があがってきたということでしょうか?



そんな栗原邸も天井が落ちた箇所も多々あって、相当痛んでいるようです。
多分、屋上テラスからの雨漏りが原因だと思われます。


最初期のコンクリートブロック造とはいえここまで酷い状態なのは見たことがない。
栗原邸はその工法の珍しさや歴史性から近代化遺産として保存運動が行われているけど、
珍しいとか歴史的価値があるとかいうだけで、雨漏りでぼろぼろになるような工法を
“貴重”なものとして保存対象とするのはいかがなものかと思います。

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2008年11月19日水曜日

【建築家の思わぬ職能】『大リーグ養成ギブス』効果


▲けんちくの手帖プロジェクト~architects’ BAR けんちく本つくりたい人集まれvol17

興味深いけんちく本の著者を招いてお酒片手にお話をうかがうトークショー
「けんちくの手帖プロジェクト~architects’ BAR けんちく本つくりたい人集まれ」を開催しました。
このイベントも今回でいよいよ5年目に突入です。



今回のゲストの西田司さんは5年目の一発目を飾るにふさわしいゲストで、
本職の建築の設計以外の出版やまちづくりなどをお話いただきました。
同じようなスタンスを目指している私としては参考になるお話満載。

そのどれもこれも意欲的で面白いプロジェクトばかりですが、
その見事さは西田さんが「建築」の仕事をしていることに
起因しているのではと思います。

世の中の雑多なものをひとつの形にまとめ上げる、
調整でもなく妥協でもなく全く新しいかたちで。
それは建築家が持っている職能のひとつではないかと。



そう話を振ると「いやいや建築家にはそんな能力なんてない」と否定されたけど、
いやいや潜在的に建築家はみんなその力を持っているんじゃないかな。
星飛雄馬が大リーグ養成ギブスでいつの間にか右手も鍛えられていたように、
建築家も自然と鍛えられているのではないか。

「そんな能力なんてない」と考えてしまうのは
ただ“右手で投げたことがない”だけなのかもしれない。
太字
ならば“できない”と思い込むより、とりあえず投げてみる。
意外と早い球が投げられるかもしれない。

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2008年11月18日火曜日

【吉永トークショーのおしらせ】けんちくに学ぶ、日常の面白さの、見つけ方と伝え方~『おもしろくないものなどない。おもしろくない見方があるだけだ。』



▲ヨシナガ主催のプロジェクトたち

12月13日、大阪港築港のアートサロン「築港ARC」にて
所長吉永のトークショーが開催されます。題して

「けんちくに学ぶ、日常の面白さの、見つけ方と伝え方」

本業の建築の話しというよりは、吉永が企画している
イベントやリサーチプロジェクトについての話が中心となると思います。
建築家だからこそできる日常の面白いことの発見法や、
ブログやTVなどを利用した発信方法についておしゃべりします。
キョート*ダンメンロシュツ以降ここ7年のヨシナガクロニクル的な
内容になるのではと。ヨシナガ初心者(?)におすすめです。


以下の告知文は、お声掛けいただいた
アサダワタルさんが考えてくれたのですが
最後のフレーズにグッときました

「築き」と「気づき」

ぼくの関心事をずばり言い当ててます。
今度からパクろう。
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ARCトークコンピレーション#021
「けんちくに学ぶ、日常の面白さの、見つけ方と伝え方」

*日時 12月13日(土) 18時開演
*会場 築港ARC
*参加料 1000円

「おもしろくないものなどない。おもしろくない見方があるだけだ。」

京都の町屋を今までとは違った方向から捉えた「キョート*ダンメンロシュツ」や
団地のよさと再活用を促す「プロジェクトD」などなど。
吉永さんは、建築家の視点から自在に日常を面白く切り取っていきます。

デザイン性を重視するだけではなく、住んでいる人が本当に幸せになれる建築。
新しいものだけではなく、古いものの良さにも気づく視点を提供する建築。

そう、吉永さんは「築く」だけではなく、「気づき」も私たちに与えてくれるのです。

出演:
吉永健一(建築家 / 吉永建築デザインスタジオ代表)
1967年大阪府生まれ。ユニークな発想と良質な建築デザインで、
ひとびとのなにげない日常を身の丈よりちょっぴり背伸びした
スペシャルな毎日に変える建築家。代表作は「ヨシナガ自邸」「Common Cafe」。
また、建築とまちの魅力を世に知らしめるためリサーチやイベント企画、
TV出演などの活動も行う。代表的なものは
京町家を“別の角度から”観察する「キョート*ダンメンロシュツ」、
建築本出版プロジェクト「けんちくの手帖」、
団地の魅力を啓蒙するチーム「Project D」と「salon de 2DK」
テレビ番組NHK「熱中時間」やKBS京都「谷口な夜」へのゲスト出演など。

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参考)築港ARCとは?  


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2008年11月17日月曜日

【月曜コラムけんちくのうんちく】市街地住宅を知っていますか?その3

先週の続き

市街地住宅は
広々とした敷地にゆったりと建つ郊外型の団地と違って
その敷地の形や大きさが制限されます。
そのため、普通の団地では同じ間取りが繰り返されているのに比べ
同じ建物でも異なるプランの部屋が用意されています。

旧公団ではこの“いろんな間取りがつくれる”という特性を利用して、
実験的にさまざまなユニークなプランを作っていました。

いくつか紹介しましょう。

▼西長堀アパートの単身者向けの部屋
今で言うところのワンルームマンションです。
ベッドや収納がついて至れり尽くせりです。




▼東谷町アパート

襖を開け放てば20畳以上の部屋になります。
広い縁側のような空間も魅力的。




▼信濃橋団地 サンルーム付の部屋





▼赤川町アパート“十字架”プランの部屋
写真ではわかりにくいですが“十字架”プランの間取りとなっています。
これは珍しい。




それぞれ“この部屋だったらこういう風に住みたいなぁ”と
想像力を掻き立てる間取りです。昨今のマンションでは
そんな気は起きないですよね。すばらしい。

歴史に埋もれてしまわないように、そして
できれば再活用が進むように願ってやみません。

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