今回からはKyoto Monochrome Renovationの工事の様子をお伝えします。
工事費を抑えるため、既存部を残して活用することにしています。そのため解体ではすべて撤去してスケルトンにするのではなく、一部を残しながらの工事になります。
残す予定のところを間違って解体してしまわないように解体業者さんと綿密に打ち合わせを行いました。図面と見比べながら解体するかしないかを丁寧に判断していきます。ピンク色のテープで残すか撤去するかをマーキングすることで間違いを防ぎます。
大阪府北摂高槻市で建築設計事務所を主宰している建築家です。
たのしくためになる建築をつくることがわたしのミッションです。
今回からはKyoto Monochrome Renovationの工事の様子をお伝えします。
工事費を抑えるため、既存部を残して活用することにしています。そのため解体ではすべて撤去してスケルトンにするのではなく、一部を残しながらの工事になります。
残す予定のところを間違って解体してしまわないように解体業者さんと綿密に打ち合わせを行いました。図面と見比べながら解体するかしないかを丁寧に判断していきます。ピンク色のテープで残すか撤去するかをマーキングすることで間違いを防ぎます。
世代間のギャップをテーマにしたテレビ番組『THE世代感』の今週末4月25日の回に団地が取り上げられることになり、団地に詳しい建築家として内容面で協力しました。
施工業者とともに現地確認を行いました。
設計が固まった段階で改めて現地を見てもらい、図面だけでは判断が難しい箇所について、施工者の視点から意見をもらいます。
特に問題となったのが電気容量です。分電盤に表示がなく、既存の契約容量が把握できなかったため、IHコンロや食洗機の設置可否について判断がつかない状況でした。
確認の結果、電気容量はおおよそ30A程度と推定されました。この容量では、長時間大きな電気を使い続けるIHコンロはまで賄えないためガスコンロに変更することになりました。また、食洗機は設置できますが使用時に電子レンジやエアコンなどを同時に稼働させると、容量を超える可能性がある点も、実際の暮らしにおける注意点として共有しています。
その他の項目については、概ね設計通りで問題ないことが確認できました。これを踏まえ、次の段階として見積もりの作成を依頼することにしました。
設計が固まり、次の段階は工務店の選定と見積もりへと進みます。
工務店の選び方には大きく二つの方法があります。ひとつは最初から1社を指名する方法、もうひとつは複数社にヒアリングと見積もりを依頼し、その中から選定する方法です。
一般的には後者、いわゆる相見積もりが合理的とされます。価格や提案内容を比較できるため、条件の整理がしやすいというメリットがあります。ただし、その分時間がかかることに加え、リノベーションのように設計段階から施工者と相談しながら進めたい場合には適さないこともあります。
また、相見積もりは必ずしもコストダウンに直結するとは限りません。設計初期から1社に関わってもらい、納まりや仕様を共有しながら調整していく方が、結果として無駄が少なくなり、コストが抑えられるケースもあります。
そのためには、指名する工務店が施工面・金額面の双方において信頼できることが前提となります。近年では、相見積もりへの参加を行わない方針の工務店も増えており、特に施工品質に自信を持つ会社ほどその傾向が見られます。
今回の計画では、コストを抑える必要があったことに加え、こちらで信頼できる工務店を把握していたため、1社指名の方式で進めることにしました。
設計が終盤に差し掛かると、「そこまで決めるのか」と思われるほど細かな項目について打ち合わせを重ねていきます。
一見すると些細な内容ですが、デザイン性を重視する場合、こうした細部が全体の印象を大きく左右します。ひとつでもルールから外れる要素があると、空間全体がどこかちぐはぐに見えてしまうためです。
その代表的な要素のひとつが建具金物です。
今回のインテリアはモノクロームで統一する方針としていたため、方向性自体は明確でした。スイッチやコンセントプレートと同様に、テカリを抑えたメタリックな質感のものから選定しています。
具体的には、開き戸のレバーハンドル、戸当たり、襖の引手、フックなど。いずれも小さなパーツですが、点のように空間に現れ、控えめに光を反射しながらインテリアを引き締めてくれます。
こうした要素は目立たせるものではありませんが、丁寧に揃えることで空間の精度が一段上がります。細部を整えることが、結果として全体の印象を整えることにつながります。
5回目の打ち合わせでは、キッチン以外の水まわり機器について検討しました。
中でも議題となったのが、洗濯機置き場です。洗面脱衣室には既設の洗濯機パンが設けられていましたが、サイズが小さく、お客様が購入予定の洗濯機が収まらない可能性がありました。さらに、このマンションの洗濯機パンは床のコンクリートに埋め込まれている特殊な仕様で、交換は困難な状況でした。
検討の結果、洗濯機はキッチンユニットの横に設置することとしました。キッチンの排水管について、勾配や管径を確認したところ、機能上の問題はないと判断しています。
このように、古いマンションや団地では洗濯機置き場が小さい、あるいは設置自体が想定されていないケースも少なくありません。その場合の選択肢として、キッチンまわりに設置する方法があります。炊事をしながら洗濯ができるので、むしろ適した場所かもしれません。