世代間のギャップをテーマにしたテレビ番組『THE世代感』の今週末4月25日の回に団地が取り上げられることになり、団地に詳しい建築家として内容面で協力しました。
高槻市の建築家 吉永健一全仕事
大阪府北摂高槻市で建築設計事務所を主宰している建築家です。
たのしくためになる建築をつくることがわたしのミッションです。
2026年4月22日水曜日
テレビ番組『THE世代感』で団地特集に協力しました
2026年4月15日水曜日
リノベーション現地確認のポイント|電気容量と設備の判断|Kyoto Monochrome Renovation完成まで
施工業者とともに現地確認を行いました。
設計が固まった段階で改めて現地を見てもらい、図面だけでは判断が難しい箇所について、施工者の視点から意見をもらいます。
特に問題となったのが電気容量です。分電盤に表示がなく、既存の契約容量が把握できなかったため、IHコンロや食洗機の設置可否について判断がつかない状況でした。
確認の結果、電気容量はおおよそ30A程度と推定されました。この容量では、長時間大きな電気を使い続けるIHコンロはまで賄えないためガスコンロに変更することになりました。また、食洗機は設置できますが使用時に電子レンジやエアコンなどを同時に稼働させると、容量を超える可能性がある点も、実際の暮らしにおける注意点として共有しています。
その他の項目については、概ね設計通りで問題ないことが確認できました。これを踏まえ、次の段階として見積もりの作成を依頼することにしました。
2026年4月8日水曜日
リノベーションの工務店選びは1社指名か相見積もりか|Kyoto Monochrome Renovation完成まで
設計が固まり、次の段階は工務店の選定と見積もりへと進みます。
工務店の選び方には大きく二つの方法があります。ひとつは最初から1社を指名する方法、もうひとつは複数社にヒアリングと見積もりを依頼し、その中から選定する方法です。
一般的には後者、いわゆる相見積もりが合理的とされます。価格や提案内容を比較できるため、条件の整理がしやすいというメリットがあります。ただし、その分時間がかかることに加え、リノベーションのように設計段階から施工者と相談しながら進めたい場合には適さないこともあります。
また、相見積もりは必ずしもコストダウンに直結するとは限りません。設計初期から1社に関わってもらい、納まりや仕様を共有しながら調整していく方が、結果として無駄が少なくなり、コストが抑えられるケースもあります。
そのためには、指名する工務店が施工面・金額面の双方において信頼できることが前提となります。近年では、相見積もりへの参加を行わない方針の工務店も増えており、特に施工品質に自信を持つ会社ほどその傾向が見られます。
今回の計画では、コストを抑える必要があったことに加え、こちらで信頼できる工務店を把握していたため、1社指名の方式で進めることにしました。
2026年4月2日木曜日
細部で空間は決まる、モノクロームインテリアの建具金物選び|Kyoto Monochrome Renovation完成まで
設計が終盤に差し掛かると、「そこまで決めるのか」と思われるほど細かな項目について打ち合わせを重ねていきます。
一見すると些細な内容ですが、デザイン性を重視する場合、こうした細部が全体の印象を大きく左右します。ひとつでもルールから外れる要素があると、空間全体がどこかちぐはぐに見えてしまうためです。
その代表的な要素のひとつが建具金物です。
今回のインテリアはモノクロームで統一する方針としていたため、方向性自体は明確でした。スイッチやコンセントプレートと同様に、テカリを抑えたメタリックな質感のものから選定しています。
具体的には、開き戸のレバーハンドル、戸当たり、襖の引手、フックなど。いずれも小さなパーツですが、点のように空間に現れ、控えめに光を反射しながらインテリアを引き締めてくれます。
こうした要素は目立たせるものではありませんが、丁寧に揃えることで空間の精度が一段上がります。細部を整えることが、結果として全体の印象を整えることにつながります。
2026年3月25日水曜日
マンションリノベ、洗濯機置き場の解決策|Kyoto Monochrome Renovation完成まで
5回目の打ち合わせでは、キッチン以外の水まわり機器について検討しました。
中でも議題となったのが、洗濯機置き場です。洗面脱衣室には既設の洗濯機パンが設けられていましたが、サイズが小さく、お客様が購入予定の洗濯機が収まらない可能性がありました。さらに、このマンションの洗濯機パンは床のコンクリートに埋め込まれている特殊な仕様で、交換は困難な状況でした。
検討の結果、洗濯機はキッチンユニットの横に設置することとしました。キッチンの排水管について、勾配や管径を確認したところ、機能上の問題はないと判断しています。
このように、古いマンションや団地では洗濯機置き場が小さい、あるいは設置自体が想定されていないケースも少なくありません。その場合の選択肢として、キッチンまわりに設置する方法があります。炊事をしながら洗濯ができるので、むしろ適した場所かもしれません。
2026年3月19日木曜日
ミニマルな空間をつくる仕上げの選び方、モノクローム内装の実例|Kyoto Monochrome Renovation完成まで
4回目の打ち合わせでは、仕上げ材について検討しました。
2回目の打ち合わせで、空間全体のカラーリングをモノクロームとする方針はすでに決まっています。また、設備機器の中でも視線を集めやすいキッチンやコンセント・スイッチプレートについては、シルバー系で統一することにしています。
こうした前提とご予算を踏まえると、仕上げはビニールクロスなどの樹脂系素材と塗装を中心に構成する計画となります。
壁は主にビニールクロスで仕上げます。製品ごとに色の制約はあるものの、モノクロームの範囲であれば十分なバリエーションがあり、空間全体のトーンを整えるには合理的な選択です。
床については当初タイルをご希望されていましたが、コスト面に加え、下階への歩行音や落下音の影響も考慮し、ビニル床タイルを採用することにしました。
採用したのはモルタル調の「モルタライク」(タジマ)です。比較的硬質で、表面に適度なざらつきがあり、一見するとタイルのような質感を持っています。視覚的な印象を損なわず、性能とコストのバランスが取れた素材です。
木部については、壁紙が施工しにくいため塗装仕上げとしています。
ビニールクロスとビニル床タイルはいずれも艶消しのため、全体の統一感を考えると塗装も艶消しで揃えたくなるところです。しかし、出入口まわりなど日常的に手や衣類が触れる部分では、艶消し塗装は汚れが付きやすく、黒ずみが目立つことがあります。
そのため、手が触れやすい箇所には艶あり塗装を、それ以外の部分には艶消し塗装を使い分けることにしました。見た目の統一感と日常の使いやすさ、その両立を図るための判断です。



