前回の続き
前回のブログで書いたように新築マンションにおいて
長期修繕計画が適切かどうか知ることは大変難しいことです。
しかし中古マンションは新築に比べると調べることが容易です。
築数十年経っているマンションであれば
すでに1、2回は大規模修繕工事を行っているはずです。
その時に資金不足を起こしていないか、
計画通り適切に工事が行われたかを見れば計画が適切かどうかはっきりします。
仮に1回目で失敗した場合でも以降きちんと計画を見直しているかどうかもポイントとなりますし
計画通りでなく五月雨式に工事を行っているならばこれはとても不安となります。
新築マンションではそうなるかどうか想像するしかありませんが
中古マンションの場合は議事録や修繕履歴など書類と建物のキレイさなど
目に見える形で現れてきます。
築浅でまだ大規模修繕工事を起こっていないマンションの場合はどうでしょう。
その場合は長期修繕計画の見直しが行われているかどうかで判断できます。
国交省は5年ごとに計画を見直すことを推奨しています。
この見直しを行っているかどうかは一つの目安となります。
残念ながらほとんどの新築マンションの大規模修繕計画は何らかの欠陥を抱えています。
だからこそ国も見直しするよう知らせているのですが
それをスルーしてしまうマンションも少なくなく将来的に
工事費不足や十分修繕ができない事態に陥ります。
逆にそうならないように計画しているなら大丈夫。
中古マンションはそこが見極められるのです。
長期修繕計画という視点で考えたとき
新築マンションがいいか中古マンションがいいかその答えは明らかなのです。