今回は無垢のフローリングだからできる補修のお話し。
このお部屋は以前の住まい手によって、床が無垢のフローリングに改装されていました。
雰囲気がよいうえ状態も良かったのでそのまま使うことにしています。
以前の住まい手は床付きのコンセントをたくさん設けていましたが
いくつかは生活に邪魔になるので撤去することにしました。
取り外したままだと床に穴が開いてしまいますので、
穴周りのフローリングを剥がし、
新しいフローリングを張って補修しています。
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写真では張りなおした箇所が目立って見えますが
ワックスをかけて日がたてば周りとなじんで気にならなくなります。
これは無垢のフローリングだからできる芸当です。
建材メーカーのシステムフローリングが
下の写真の様に部分的に傷んでいるときの補修はどうなるでしょう↓
建材メーカーは流行りに合わせて新製品を作る一方、
流行りが廃ると廃番にしていきます。
もし10年後、20年後に今回の様に部分的にフローリングを
張りなおそうとしても同じ柄のフローリングがないということになります。
元の柄が違えばどうやっても違いが目立ちます。
フローリングを全部張りなおすか、柄の違いを我慢するかしかありません。
部分的に張りなおすのと全部張りなおすのでは工事費が一桁変わります。
部分的に張り替えればいいのにそれではもったいないですよね。
無垢のフローリングならば、木は何十年と不変ですから
探せば違和感がない似た表情の製品を選ぶことができます。
着色も可能ですから周りと色目も合わせやすいです。
イニシャルコストとしてはシステムフローリングの方が安いですが
長期的にみると無垢のフローリングの方がお得であるということです。
この点からも長く住み継ぎたい家をつくるなら床は無垢のフローリングがおすすめです。