2020年12月10日木曜日

工事費を抑えるための団地リノベ物件探しのコツ

団地リノベにおいて手を付ける箇所を少なくすることが工事費を減らすことにつながります。最も効果があるのが浴室、洗面所、トイレ、キッチンに手を付けないことです。つまりこれら水周りがそのまま使える、もしくは少し手を入れるだけで使える物件を選べばグッと工事費を抑えることができます。特に浴室と給湯器の改装は効果が大です。

狙い目は販売より数年以上前に水周りを改装した物件です。20年以上住んでいれば一度は水周りを改装しているものです。3点給湯やお風呂の自動お湯はりなど使い勝手が現代に近い仕様に変えられています。ピカピカのものやこまごました機能が必要でなければ取り替えて5年とか10年程度であれば清掃程度でまだまだ使えます。

高倉台団地の暮しのハコ キッチン改装前

キッチン改装後:既存キッチンユニットを清掃の上、扉面材のみ取り替えた

弊社が物件購入からリノベーションまで手掛けた須磨区高倉台のリノベーション「高倉台団地の暮しのハコ301」は水周りの状態はとてもいいものでした。浴室はユニットバスに改装され、給湯も3点給湯に変えられていました。トイレ、キッチンもクリーニングすれば性能的には申し分ない状態でした。間取は大きく変えましたがこれら水周りの改装費用が節約することができたので規模の割に工事費はグッと抑えられています。

高倉台団地の暮しのハコ リノベ前

リノベ後


販売時に水周りを改装して売られているお部屋の場合、その分物件価格は高いため効果がトータルコストを抑える意味ではお勧めしません。販売より数年前改装であれば“古い設備”となって価格に反映されにくいので狙い目なのです。