自然素材をベースとした仕上げにしたい、自分で手を入れながら長く住み続けたいというかたにおすすめなのがルナファーザーという壁紙です。
ルナファーザーは環境先進国と知られるドイツで生まれた壁紙です。ビニールクロスのような化学成分を含まない天然の紙から作られています。ビニールクロスに比べると高く、塗装を塗って仕上げることを前提にしています。そのためローコストでは採用しにくい内装材です。反面、非常に丈夫で汚れても塗装を塗り重ねることが可能ですのでビニールクロスに比べると長持ちです。その点から自分で手を入れながら長く住み続けたいという方にはおすすめなのです。
以前手掛けた東大路高野住宅のリノベーションの改装前の内装材がこの壁紙で仕上げられていました。もともと張られてたルナファーザーの状態がとてもよかったため改装の対象以外の箇所は塗りなおせばそのまま使えました。
手を付けた箇所にもルナファーザーを張りました。昔からデザインがほとんど変わっていないので改装箇所と改装していない箇所で仕上がりの違和感がありません。これがビニールクロスであれば前の改装から10年以上たっていましたので相当傷んでいたでしょうし、傷みが少なくてもデザインをそろえるために全面張替えになっていたかもしれません。ビニールクロスは初期コストは抑えられますが長期的に考えるとルナファーザーの方がお得な内装材なのです。