工務店に見積を依頼したところ、残念ながら予算をオーバーしてしまいました。そこで、原案をもとにいくつかの『減額案(コストダウンの工夫)』を検討しました。
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見積時の案 |
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減額を反映した最終案 |
もっとも大きな変更点は、「寝室とリビングの間の壁と建具を撤去せず、そのまま残す」ことです。これにより、解体費用や新しい建具を設置する費用を抑えることができます。開放感は現設計よりやや弱まりますが、それでも十分な広さがあります。むしろ寝室は壁で囲われていた方が落ち着くというメリットもあります。
次に、寝室とダイニングキッチン(DK)の壁面収納をすべて無くし、代わりにDK側に棚だけを設けることにしました。扉や壁を設置する費用を削減でき、シンプルながら使いやすい収納計画になります。
さらに、既存の扉や状態の良い壁紙、便器などを再利用しました。
このように大きな変更点に加えて細かな調整を行い、さらに若干の予算を追加することで、ようやく計画に目途を立てることができました。
リノベーションやリフォームで予算オーバーに直面した際には、「壁や建具を残す」「収納を簡略化する」「既存の設備を再利用する」といった工夫が有効な減額方法となるのです。