2021年4月4日日曜日

団地リノベ、ローコストのための壊し方、残し方

既存の仕上げをはがしてスケルトンのままにすると仕上げ代が節約できるのでローコストになる…ということはありません。ローコストを考えるとむしろ逆効果になることがあります。



なぜなら、既存の仕上げを解体処分するのにも工事費がかかるからです。50㎡程度の団地を完全なスケルトンにするには20万~30万円程度かかります。わたしは予算が400万円未満の団地リノベの時は残せるところは残してリノベーションできるよう提案しています。消えるものに総予算の1割も充てるのはもったいないですからね。逆に解体箇所を減らせば十数万節約することができるのです。例えば押し入れは残して再利用する、既存の仕上げの上にさらに塗装をするなどです。



TV番組のように自分で解体すればお金はかからないじゃない?という考えもあります。しかし素人が不用意に行うのは危険ですし、量が多い場合は廃棄が大変です。古い建物を解体する場合はかつて使われていたアスベストが飛散して吸い込んでしまうこともあります。行うならば解体の専門家をきちんとつけて実施することをお勧めします。



高倉台団地の暮しのハコ301』では壊し方残し方を工夫した設計を行い、くわえて解体の専門家をつけて自主解体を行うことでコストをグッと抑えることができました。




参考|高倉台団地の暮しのハコ301