2008年4月14日月曜日

【おおらかな空間のための0Mソーラーと温泉を楽しむための露天風呂望楼がつくる住まいと風景】「住宅セレクションvol.2」授賞式


▲吉永建築デザインスタジオの提案に興味津々?

東京建築士会主催の住宅設計競技
住宅セレクションVOl.2「家の風景・風景の家」』 の
授賞式のため東京に行ってまいりました。

早めに会場入りして展示の様子を見てきました。
どれも力作ばかりだけど手前味噌ながら、
うちのが一番可能性と含蓄があってよい。

このコンペは“住宅地の風景をいかにつくるか”がテーマ。
それに対して九十九里浜という敷地の特性とは
直接関係ない自作自演的なものがほとんどだったように思います。
敷地図をグッと観察すればおのずと
自作自演ではないヒントがみえてくるはずなのに。



吉永建築デザインスタジオでは九十九里浜のおおらかなスケールと気候に
ふさわしい大きな吹抜のリビングを提案。それを設備的に無理なく成立させるために
OMソーラーを設置。さらにOMソーラーの能力を最大限生かすために建物をデザイン。
結果として集落のような風景を作り出すことができました。
図面はこちらをごらんください→
以下は図面に記載したコンセプト文です。
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【おおらかな空間のための0Mソーラーと温泉を楽しむための露天風呂望楼がつくる住まいと風景】
●温暖でひろがりをもつ九十九里浜にふさわしいおおらかさを満喫する家をテーマにした。

●おおらかな気積のある空間を無理なく成り立たせるためOMソーラーを活用する。
また露天風呂で天然温泉と環境のよさを"肌"でも楽しませることを考えた。
そしてそのインテリアの楽しみを成り立たせるためのデザインが、
同時にこの住宅地特有の風景を作り出すことを意図した。

●OMソーラーを成り立たせるために真南に向けた勾配屋根の大きな屋根面を設けた。
そのため建物配置は敷地と斜になり自然と風景を特徴付ける。

●屋根は勾配なりに跳ね上げ空気の動きをトレースする。
またそれと伴走するように階段状に部屋が展開し最上階の望楼へといたる。

●望楼には風呂桶を設けて露天風呂とした。
入浴時には屋根の天辺から湯気が立ち上るユニークな光景が展開される。

●OMソーラーへの対応、おおらかな気積の獲得、部屋の展開、屋上露天風呂の設置により
結果として建物は多面体のような外観となり、見る方向によってシルエットが変わる。
屋上の露天風呂の湯気とあいまって、この住宅地の楽しみ方からつむぎだされた特有の風景が
ここでは展開されるだろう。

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▲授賞式、審査員の貝島氏のスピーチ

授賞パーティーに出席。ラヴリーな賞状をいただきました。
3分の1くらいは僕の東京時代の知り合いだったので
ちょっとした同窓会状態。パーティー後も飲みに行って
“今どんなことしてるの~”と和やかに
またはお互いの案を厳しく批評しながら盛り上がる。
いろいろと刺激を受けてきました。
自分の腕を磨くためにもこのようなコンペに応募することは
とても大切です。

▼これが賞状です。



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