今回は浴室の改装の様子を紹介します。
元の浴室は床と壁がタイル張りでした。これに断熱性のある樹脂パネルおよび樹脂シートを貼り付けて仕上げています。内装の雰囲気はユニットバスと同等です。冬の冷たさを抑え、掃除もしやすくなりました。
リノベ前 |
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リノベ後 |
水栓の面台についてはあえてタイルを張り替えて再利用しています。樹脂ばかりですと室内がのっぺりしてしまいますので、ちょうどいいアクセントになっています。
大阪府北摂高槻市で建築設計事務所を主宰している建築家です。
たのしくためになる建築をつくることがわたしのミッションです。
猫のための設えをご紹介します。
リビングとダイニングキッチンにはキャットウォークを設けましたが、依頼主のご希望は「シンプルですっきりとしたインテリア」。そのため、猫と暮らす家でありながらも、猫用の設えが過度に目立たないよう配慮しています。
キャットウォークは棚や照明器具と一体化するように設計しました。リビングでは、本棚に紛れるようにキャットウォークを組み込み、ダイニングキッチン側の壁にも設置していますが、こちらは下にダウンライトを設け、あたかも照明器具のように仕立てています。
また、ダイニングキッチンのキャットウォークは飾り棚と同じつくりにして統一感を持たせました。キッチンカウンターも幅を広めに取り、猫が佇めるように工夫しています。
さらに、寝室への扉には猫用の小さな扉を取り付けました。これにより扉が閉まっていても猫が自由に出入りできるようになっています。こちらは既製品(アトムリビングテックペットくぐーる2)を採用しています。
団地の魅力は、風通しの良さと、おおらかに広がる空間にあります。マンションのように廊下で部屋が細かく仕切られていないからこそ生まれる、のびやかな間取りです。今回の団地リノベーションでも、その点を大切にしました。