2008年5月26日月曜日

【コラム:けんちくのうんちく】建築家の発想術 その3:「おや?」「これなんかいい!」は世界への扉


▲京町家の切断面を見てまわる『キョート*ダンメンツアー』

「おや?」「これなんかいい!」
という小さくて素朴な感覚をわたしは大切にしています。


NHKBS2『熱中時間』にわたしが出演したときに
「ゴキブリ理論」というものが話題になりました。それは
“こんなこと、こんなものが好きなのは自分くらいだろうと思っても
必ず100人くらいは同じものが好きな人がいる”というものでした。

自分が感覚的にピンとくることには必ず共感できる人が大勢いるはず。
きっかけは小さくても共感できる彼らに向かって発信すれば
思いもよらぬひろがりやうねりをおこすことができるのです。

いくつかのイベントを立ち上げる中で、
そんな仮説が確信として感じられるようになりました。

京町家の切断面にフォーカスをあわせた『キョート*ダンメンロシュツ

本作りを通じて建築やまちづくりのおもしろさを伝える『けんちくの手帖

団地のよさを啓蒙するイベント『ダンパク~大団地博覧会

などなど。

どれもきっかけは「おや?」「これなんかいい!」でしたが
いまではTVが取材に来るほどの注目イベントに発展しています。
ネットを使えば世界に発信することができる現代では、
「おや?」「これなんかいい!」は世界への扉になる可能性があるのです。



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