2008年7月7日月曜日

【コラム:けんちくのうんちく】建築の“So,what?(あっ、そう。それで?)”問題を解決する方法 その1


▲ブルーノ・ムナーリ展 パンフレット

「このデザインがかっこいいということはわかる。」
あるいは
「使いやすいということはわかる。」
しかし、
「かといって欲しいとまでいかないなぁ」
というものが世の中には多くあります。

それはそのものを手に入れて使っている情景が目に浮かばないから、
あるいは浮かんでもそれが楽しそうでないからだと思います。

かっこいいのに、使いやすいのになぜ?
デザイナーとしてはじゃあどうすればいいのと泣きたくなるところでしょうが
そこに建築を含めてプロダクトデザインの奥深さがあります。

ここでキーワードとなるのが
“So,what?”=「あっ、そう。それで?」
です。

先日まで滋賀県立近代美術館で展覧会が行われていた
デザイナー「ブルーノ・ムナーリ」の作品は
まったく“So,what?”を頭に思い浮かべさせることのないデザインでした。
かっこいい、使いやすいそして「おもしろい」。
とにかく楽しく使えそうで、使えば使うほど新しいイマジネーションが
浮かんでくる。そんなデザインに感銘を受けてきました。

では、建築における“So,what?”問題をいかに解決するのか。
以下に乗り越えて楽しい暮らしを作り出すのか。
これから数週にわたってお話していきたいと思います。

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