宮崎駿氏が出演していた
プロフェッショナル~仕事の流儀をチラッと見ました。
自分の考えたキャラクターのポニョを初期設定から徐々に成長させていく。
果てはポニョ自身が作者の手を離れて成長していくというくだりが、
建築をデザインするプロセスと共感できる点があって
“ほぉ”と思いました。
建築の場合、まずはクライアントの要望を満たす案をつくります。
しかしここで終わらせてしまうのは三流。
クライアントにとってはすでに100点満点であろうそのプランをじっとにらんで
“こんな使い方できないか”
“こんなときはどう人が動くだろうか”
などなどシュミレーションして、
さらによいものになるように案を展開させていきます。
ここ止まりなのは二流。
果てに当の建築自身が
“僕こんなこともできるんだけど”
“こんな風にしたらどうかなぁ”
と提案してくれるかのようになれば一流です。
この域まで達した建築、それは
クライアントはおろかデザインした建築家すら
想像できなかったサプライズの建築です。
住宅の設計は工務店でもハウスメーカーでも、
あるいは間取りだけなら専用ソフトを使えば素人にでもできる。
では、建築家に設計を頼む意味って一体何でしょう?
その答えのひとつは
宮崎駿が愛すべきキャラクターを育てたように
自身の建築を成長させる建築家独自の設計プロセスにあるのです。
建築家は建築業界の宮崎駿である
というのは言いすぎでしょうか?
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