2008年8月28日木曜日

【おすすめフローリング】こけしが減れば建築家がよろこぶ?


▲おすすめフローリング:ミズキ(※木童カタログより)▼

無垢木材の建材屋さん、木童が新しいカタログを持って事務所を訪れました。
私の家のフローリングはほとんどここの製品です。

いくつか新製品も紹介してもらったなかで、
最も興味深かったのが『ミズキ』という木のフローリング。
主にこけしなど木工芸品で使われている木材です。

広葉樹系のフローリングは固いものが多いのですが
ミズキは質感がとても優しくやわらかい。
同じようにやわらかいものにはカバがありますが
独特の赤みがインテリアによっては合わない場合があります。
その点、ミズキは真っ白で色目も安定しています。

そんなよさげなミズキですがフローリングとしては初耳。
“それって建材で使うには問題があったからですか?”と
木童の方に聞いてみると
「こけしの需要があったので、建材には回ってこなかっただけで
本来は木工芸品で使われるほどだから
加工性も質感もよくフローリングにはもってこいなのですよ」とのこと。

そして、昨今こけしの需要が減るにつれ
ミズキの需要も減って余っているとのこと。
その一部が建材に流れているということなのです。

値段も他の材種と変わらないので
機会があればミズキ材の無垢フローリングをぜひ使ってみたいですね

そういえば桐も和ダンスの需要が減ったからでしょうか、
ここ数年で内装材としてはポピュラーな存在になりつつあります。
逆に言えばこけしやタンスの需要がバリバリあった時期は
建材の方にはまわってこなかったわけで、
建築業界はその恩恵を受けているともいえるのでしょうか。

以下、木童のカタログからミズキの紹介文
==================================================================
群馬・栃木両県を中心とした秩父山地に自生する「みずき」は製材時に
飛び散るくらい、たくさんの水が含まれていることから、こう呼ばれる。
国産材の中で最も「純白」に近く、また加工性のよさと硬さを
併せ持つことで古くから「こけし」の適材として多く使われてきた。
全国大小のこけしは、ほとんどと言っていいほど「みずき」を使用するが、
近年その需要の落ち込みから、「みずき」は活躍の場を失いつつある。
木童として、この材をなんとか再び蘇らせたいという思いを込めて
床材に仕上げた。
==================================================================
参考ホームページ)木童


▼ブログランキングに参加しています。一日一善。下のバナーをクリックしても一善。
にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・建築家へ 
高槻市の建築家 吉永健一の設計事務所/吉永建築デザインスタジオはこちら→