すまいづくりの情報を熱心にしらべているみなさん、
『200年住宅』という言葉を最近よく耳にしませんか?
これは住宅の長寿命化を国の施策として推進する目標の一つです。
ハウスメーカーや工務店のサイトでもよく目にするようになったこの『200年住宅』。
多くの人にとって一生の買い物である住宅が子供や孫の代その先まで
住み続けられていくこと…このこと自体はとてもいいことなのですが、
メーカーのホームページや国がモデル事業として認定した例を見ると
これでは200年も住み続けることは絶対できない!とわたしは感じています。
たとえば単純なこと。
今すでに200年住み続けられている住宅のうち、
モデル事業でしめされている耐震性、耐久性を満たしている住宅はまずないでしょう。
それでもシャンとして建っているその様子を見ると
いわゆる建物の性能の高さ以外にも200年持つ大事な要因Xはまだあるに違いありません。
そしていま200年住宅として謳われているものはそのXも考えられているとは私には思えない。
それがこれでは200年も住み続けることは絶対できない!と私が感じる所以です。
さて、さる8月19日にこのモデル事業『超長期住宅先導的モデル事業』の
評価委員の一人である松村秀一東大教授の講演会に参加してきました。
200年住宅についての私の疑問をぶつけるいい機会と思って出席したわけですが…(次週に続く)
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