被災建築物応急危険度判定士の講習会に参加してきました。
「応急危険度判定」とは
大地震により被災した建築物を調査し、
その後に発生する余震などによる倒壊の危険性や外壁・窓ガラスの落下、
付属設備の転倒などの危険性を判定することにより、
人命にかかわる二次的災害を防止することを目的としています。
その判定結果は、建築物の見やすい場所に表示され、
居住者はもとより付近を通行する歩行者などに対しても
その建築物の危険性について情報提供することとしています。
また、これらの判定は建築の専門家が個々の建築物を
直接見て回るため、被災建築物に対する不安を抱いている
被災者の精神的安定にもつながるといわれています。
「全国被災建築物応急危険度判定協議会」ホームページより
被災建築物応急危険度判定士とは
災害(主に震災)後に被害を受けた建築の「応急危険度」を判定する人のことです。
震災直後、建築士という職能は無力に近い。
そんな状況で貢献できることのひとつがこの判定士なのです。
その資格を取るには建築士会などが主催する
講習会を受ける必要があります。
講習会はすでに何回か行われているので
参加者20~30人くらいかなと思ったのですが
会場に行ってみると100人近く参加されていてびっくり。
この不況下、大学では哲学科に進む学生が増えてきたと聞きますが
建築業界でも
自らの役割をあらためて見つめなおそうという人が増えてきているのか。
景気がよくないのは問題ですが悪いことばかりではないかもしれません。


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