お台場の実物大ガンダム像に雷が落ちて炎上したという噂がながれました。
結局ガセだったわけですが、
ガンダムの設定と建築基準法を知っているものにとっては
少しリアリティのある話だったので、
ガセであることを確認するまではまさかと思いつつ不安でした。
というのは・・・
今回のガンダム像は確認申請に通った建築物です。
つまり建築基準法に適合しているわけですが、
その条文の中では避雷針の設置基準が明記されています。
建築基準法 第33条
高さ二十メートルをこえる建築物には、有効に避雷設備を設けなければならない。ただし、周囲の状況によつて安全上支障がない場合においては、この限りでない。
ガンダムは設定上高さ18mなので、アニメに忠実につくっていれば
法上は避雷針を設置する必要がない。ということで避雷針を設けていなくても
不思議ではなく、もし雷が落ちたら大きな被害を受けることは十分ありえる話なのです。
さらに、周りには高い建物がないとなれば・・・。
実際のところは、法上は必要ないけれど安全のために
ビームサーベルに避雷針を設けているそうですので、
万が一落ちても炎上して壊れるということはないようです。
ちなみに吉永建築デザインスタジオで最初に手がけたマンション
『ソラソラビル』は5階建てで高さ19mほどだったのですが、
周りにはこの建物のほかに高い建物がなく、
真っ先に雷が落ちる可能性が高かったので
自主的に取り付けました。
見ようによってはガンダムぽいかな?
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