2009年10月5日月曜日

けんちくコラムの月曜日:ひとりひとりがいますぐ始められる 街を輝かせる方法

日曜日に二つの団地を訪れました。

一つ目は大阪市福島区の鷺洲第二団地へ。
UR講演会のネタ仕込みのため知り合いの団地住民たちに
団地の快適な暮らしぶりを取材しに行ってきました。


団地というとネガティブなイメージを持たれがちですが、
住んでみると全く逆で、若い団地住民たちは
そのイメージを払拭するため積極的に友達や親を呼ぶようにしているそうです。
いったん来てもらうと団地を悪くいう人はいなくなるのだとか。


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二つ目は西宮市の浜甲子園団地へ。
甲子園の歴史と文化を守り育てる会主催の
浜甲子園団地の見学会に
ツアーコンダクターとして参加してきました。


同じく甲子園に住んでいるあるいはすんでいた方々も
参加していましたが、この団地にははじめて入ったとか
子供のとき以来だという人たちが多く、団地って
外からは入りにくいんだなぁと再認識。


とはいえ、いったん入ると浜甲子園の豊かな緑と
絶妙な住棟配置、個性的な公園遊具などなどに
一同感嘆の声を上げていました。だいぶ
団地のネガティブイメージを覆すことができたと思います。


団地はどこの街にでもあるものです。
その団地がネガティブに捉えられているより
ポジティブに捉えられているほうが楽しいに違いない。
まちを固定観念なしで眺めてみる。
これも街を輝かせる方法のひとつです。
そして街に住むひとりひとりが今でも始められること。
まずはあなたの街の団地を眺めなおしてみよう。


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