確認申請と違反建築への対応が見直されることが
国土交通省から発表されました。
確認申請は姉歯事件を受けて
2007年にその審査の仕方がとても厳しくなりました。
厳格に審査すること自体はよいことでした。
一方、審査期間が倍以上に伸びたり
書類のちょっとしたミスや軽微な変更についても
厳しく対応するなど、申請する側にとって
とても負担となっていました。
“負担だとしてもそれくらい
きちんとやってもらわんと困るなぁ”、
と思われる方もいるでしょうが
自分が建てる身(すなわち申請する側)になれば
その大変さはわかると思います。
改正前に比べて着工までに時間がかかること、さらに
現場で大きな変更があった場合の審査に時間がかかることから
短いスパンで工事をまわす工務店などの経営を圧迫、
“建築基準法不況”といわれる状況を生みました。
今回はこれを受けて
審査は簡単に、
その代わり違反にはより厳しく当たる
方向に方針を転換するというものです。
具体的には
・審査にかかる時間を短くすること。もちろん審査の精度は変えずに。
・審査の書類を簡素化すること。こちらも審査の精度は変えずに。
そして
・違反設計への処分を徹底すること。
審査の厳密性は保たれること
そして罰すべきをきちんと厳罰できる内容ならば
審査の迅速化や簡素化は現場の実情に合わせたものとして
歓迎すべき内容と考えます。
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