こんにちは。
吉永建築デザインスタジオの吉永です。
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奈良少年刑務所の建物見学に行ってきました。
(2010年4月10日の見学会時撮影)
当日は一切撮影不可だったので言葉でお伝えするしかないのですが、
外観から想像する以上に実にすばらしい建築でした。
刑務所というと重苦しいイメージがあったのですが、
レトロな建物のせいでしょうか
昔の学校あるいは修道院にでも来たような心地で
実に心地よく癒される空間でした。
この見学会は産業遺産の観光=ヘリテージツーリズムを考えるNPO
J-heritageさんの企画で開催されたもの。
奈良少年刑務所の重要文化財への指定を目指すという主旨の見学会でした。
見学後のシンポジウムで発言を求められたので次のように答えました。
建築の保存について大切なことは
『まだ大丈夫と思っているうちに動いておくこと』
『オーナーに向かって誉めちぎること』
であると。そして奈良少年刑務所については
この二つが意識的になされているので可能性は高いのではと。
特に後者については声を大にして言いたいと常々思っていることです。
J-heritage代表の前畑さんは
“ヘリテージツーリズムは関わる地域やオーナーの人間関係をよくする!”
とお話されていましたがそれは裏返すと関係のよさが必須ということ。
よく「保存を勝ち取る」と表現する人がいるけどそれは違うんじゃないかと。
(次回に続く)
参考)
・奈良少年刑務所とは
・J-heritage
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