2012年3月19日月曜日

カーネーションの脚本から学ぶこと

こんにちは。
吉永建築デザインスタジオの吉永です。
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10月より毎朝、欠かさず『カーネーション』を観ています。
いよいよ最終週を迎えましたね。

あの秀逸さの秘密はどこにあるのだろうと
他業界ながらとても気になっていたのですが
同ドラマの脚本家渡辺あやさんのインタビューを呼んで秘密の一つが解けたような気がしました。
それはこんな一節
すべてのキャラクターが自分の中で勝手に生きてくれていますから、必要なシーンでふいと連れてくると、直子なら直子らしいことを言って、場を散らかしてあの怖い顔で帰っていくという感じです(笑)。逆に、「このシーンを何とかまとめてほしい」という気でいると、何も言ってくれない。起こっていることをひたすら書き留めていくという作業ですから、脚本がうまくいった時ほど、私は何もしていない感覚になるんです。


建築設計してても同じことがあります。
一旦書いた図面がキャラを持って語り始めて思いも寄らぬアイデアが生まれることが。
“あ、ここはこう使える”とか“ここをちょっと動かすとあそこも見えるな”とか。
この感覚は何かを作る人には共通の感覚なのかもしれませんね。

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