2012年5月30日水曜日

ピクトグラムがまちをたのしくやさしくする

こんにちは。
吉永建築デザインスタジオの吉永です。
*
建築士定期講習を受けに中之島に行ってきました。
お昼休みに堂島リバーフォーラムのカフェでランチを食べて
そのまま川縁をぶらぶら。


すてきな遊歩道が整備されているのですが
残念なところが一ヶ所。


自転車が入らないようにというこの柵、
舗装や手すり、照明が丁寧に
デザインされているだけにこの無粋さは残念
(多分後から管理者がつけたと思うのですが)。

その無粋さに輪をかけているのは“自転車通行不可”の表示。
“だめだめだめだめ”と畳掛けられると
うきうきした気持ちも萎えるというもの。
子供をしかるときと同じく
何故ダメなのかその理由がしめされないまま
ただただ禁止されてもその効果は薄くなります。

ではどうすればいいのか?
こんなときにつかわれるのがピクトグラムです。

ピクトさんの本より)

これならば一目で不可の理由がわかります。
ピクトさんの本」ではこれら注意喚起の
人型ピクトグラムを“ピクト(被苦人)さん”として
ユニークで愛すべきまちのキャラクターとして紹介しています。
絵で示されているので直接的ではないし
デザインによっては目を楽しませてくれる。
そしてピクトさんの体を張った奮闘ぶりにクスッとなる。

注意喚起の表示一つをとってもちょっとしたデザインが
まちはたのしくやさしくするのです。

大阪府北摂高槻市の建築家 吉永健一の設計事務所/吉永建築デザインスタジオはこちら→