2012年8月27日月曜日

薪ストーブの採用を見送ったわけ

こんにちは。
吉永建築デザインスタジオの吉永です。
*
設計中の住宅の建て主様から
「リビングに薪ストーブが欲しい」とのご要望が。

薪ストーブを扱うのは初めてなのでわくわくしながら
調べてみましたよ。

薪を燃やすだけだからそんなに種類がないだろうと
思って調べたら“どのように使うか”によって
いろいろ種類があることがわかってびっくりしました。

・素材が鋳鉄か?鋼板か?
・熱の伝え方が輻射式か?対流式か?
・燃焼のさせ方が触媒方式か?非触媒方式か?

この選択肢の中から
薪ストーブをどのように使うか?
薪ストーブに何を期待するか?
予算は?デザインは気にする?
長く使う?部屋の大きさは?
などなど考慮して自分にフィットした
薪ストーブを選ぶことになります。

効率良い燃焼、長ーく使える耐久性を考えると
今回の場合は鋳鉄で輻射式で触媒方式かな。


そして先日の打ち合わせを経てこの話はなしとなりました。

採用を見送った理由は二つ。

一つ目はリビングのスペースがストーブに大きくとられること。
万が一の火災防止のため薪ストーブの周りは
大きく空けなければなりません。
そのため小型の薪ストーブであっても
半畳分くらいのスペースが必要になります。
そして石油やガスストーブのように
冬は閉まっておくことが出来ません。
年中置いておくにはリビングはそこまで広くないので
冬の一時期のために設置するのはいかがなものかと。

二つ目は煙突掃除が大変そうだということ。
先日の打ち合わせで模型を持っていったところ
これは掃除が大変だ、ということになり
結果として採用は見送ることになりました。

薪ストーブ、いいんですけどね。
こういう問題があるのだと知ることができました。

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