2007年11月6日火曜日

船場建築夜話会

■週刊 けんちくのうんちく…所長吉永のコラム(ほぼ月曜午後に更新)

建築は使われてナンボ。よき建築は使って残す。その2

先日、大阪の歴史的価値の高い戦前の建築を残したいという思いのある有志たちを集め、「船場建築夜話会」なるものを立ち上げました。

古くて価値のある建物の価値を訴えることで保存を進める活動に加え、ここ数年建物を誰かに活用してもらうことで残すという動きが盛んになってきました。

では誰かに使ってもらうにはどうしたらいいだろうということが次に議論のネタになるのですが、そんなことで悩むより前に、つべこべ言わずに建築サロンとして自分たちで使ってしまおうというのがこの会の趣旨です。

そのプレミーティングと行われた第0回では橋爪紳也氏の薀蓄深しの大阪近代建築のレクチャーや、タパスを楽しみながらの意見交換をおこない実に濃く充実した時間をすごしました。

考えてばかりいないでとりあえず、試しに使ってみる。そんなことが建築の保存・活用にも必要なのです。