2008年6月9日月曜日

【コラム:けんちくのうんちく】建築家の発想術 その5:無理なく自然に


▲高槻市Fさんの家:つい、腰を下ろしてくつろいでしまう魔の畳間。一度座ったら二度と立ち上がれない…

認知心理学には“アフォーダンス”と呼ぶ概念があります。

これは誰しもボタンがついているとなんとなく押したくなったり、
“ここに座ってください”と書いてなくても椅子があれば
そこに自然と腰を下ろす…など
もののかたちが“自然と○○するように導く”という
現象を説明した言葉です。

実は建築とはこのアファーダンスの塊のようなものです。
“立ち入り禁止”と書かなくても自然と入ってこないようにしたり、
“集合場所”と書かなくても自然とひとが集まるようにしたり。
このアファーダンスがうまくいっていることが
良質な建築であるための一つの条件と言えるでしょう。

わたしは友人たちと「けんちくの手帖」というイベントを
4年余り続けています。全くの手弁当で
しかもメンバーは皆とても忙しい本業を持っているにも
関わらずけんちくの手帖が4年も続いたのは、
根性や熱意だけではなく、建築的発想である
「無理なく自然に人を導く」を心がけたからだと思っています。

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