2008年6月18日水曜日

地震に負ける理由と負けないチームのつくり方

建築の専門誌日経アーキテクチャーは大規模な地震が起こると
国内外問わずで現地に調査団を送り、
建築専門家の視点から詳細なレポート記事を掲載してくれます。
その最新号には四川大地震の現地の様子が紹介されています。
倒壊した建物のレポートを読むと、
ただ煉瓦を積んだだけの柱など、
到底地震の様に横から大きな力がかかることを
想定した構造ではないことが見て取れます。

楽天の野村監督のことばの中に
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」というものがありますが、
毎回本誌の地震レポートを読むと全く同じことを感じます。
そして被害を受けないと“負ける”ことがわからない建築関係者が
思いのほか多いことをこのレポートは毎回伝えています。
これは国内外問わずです。

さすがに日本では柱を煉瓦で作るようなことはありませんが
倒壊した建築の多くは決まりどおりにキチンと施工されていません。
地震はキチンと施工されていないホンの数箇所を狙って被害をもたらします。

その数箇所の中には工事時に構造の基本的な知識がある建築士が
チェックしていれば防げただろうに…と思われるものが多く見られます。

“うちは別にデザインは気にしないし”
“木造だから建築士に頼まなくてもいいわ”
と考えている建て主は世の中に少なくありません。
このことが地震に負ける建物を助長しているとすると
とても残念なことです。

先の野村監督の「勝ちに不思議の勝ちあり」という言葉は
“勝ち試合でも負ける要素が潜んでいる”という意味も含まれているそうです。
地震で負ける要素を摘み取るために第三者の目で工事をチェックする建築士を
住まいづくりのチームに加えることを強くおすすめします。

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