2008年8月9日土曜日

【楽園が消える】千里佐竹台ハイツ最後のインタビュー


▲いよいよ今月いっぱい、佐竹台ハイツ

南千里の佐竹台ハイツへ。
6月に「OPEN/CLOSE展」と題して
見学会が開催された70年代のテラスハウスです。

今月いっぱいで佐竹台ハイツは閉鎖となるので、
団地本を企画している某氏とともに建物撮影と
オーナーの岡本さんへインタビューをしてきました。

風通しのよい間取りと千里の豊かな緑の冷却効果で
扇風機さえ回していればエアコンがなくても充分涼しい。
楽園だなここは。取材に来た一戸建て派の某氏も
“これはいい!”
を連発していました。
過去には二年も空きが出るのを待って購入した方もいたのだとか。

そんなステキな建築でもちょっと力が加わると
あっさり建て替えが決まってしまうのですね。
かえって住んでいる人たちの方が慣れてしまって
その価値を忘れてしまうこともあるのかなと、
岡本さんから立ち退きが決まるまでの経緯を聞いて思いました。

“当事者じゃないのに何を”と言われたとしても
“これいいね、壊すなんてもったいない”
といい続けることはとても意味があることだと思います。
今回の取材がその助けとなればいいのですが、
ときすでに遅し…。そんな残念な思いをしないように
精力的に動いていきたいとあらためて思ったのでした。

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