▲栗原邸(旧鶴巻邸)
近代化遺産 全国一斉公開2008のひとつ、
栗原邸(旧鶴巻邸)一般公開を見学に行ってきました。
栗原邸は当時の最先端の技術であった中村鎮式コンクリートブロックを用いて建てられた
住宅で、モダンな工法と裏腹にインテリアは洋館仕立てです。
こんなマニアックな住宅、誰が見に行くんだと思っていたら
結構見学者が来ていました。それも業界外の人たちが。
近代化遺産の世間一般に対する認知度があがってきたということでしょうか?
そんな栗原邸も天井が落ちた箇所も多々あって、相当痛んでいるようです。
多分、屋上テラスからの雨漏りが原因だと思われます。
最初期のコンクリートブロック造とはいえここまで酷い状態なのは見たことがない。
栗原邸はその工法の珍しさや歴史性から近代化遺産として保存運動が行われているけど、
珍しいとか歴史的価値があるとかいうだけで、雨漏りでぼろぼろになるような工法を
“貴重”なものとして保存対象とするのはいかがなものかと思います。
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