更新時間が遅れて申し訳ございませんでした。
改正の大きなポイントは5つあると述べました。
まずは1点目、『建築士の資質・能力の向上』についてお話いたします。
資質と能力の向上のため以下の内容がおもに見直されました。
ア)受験資格の見直し
イ)定期講習の受講の義務付け
ア)受験資格の見直し
大きく変わったのは
大学院を実務経験と同等の受験資格とみなすかについて。
一級建築士の場合、大学卒業後実務経験を2年経ることが
受験資格の一つとなっていますが、
大学院での勉学はこの実務経験と同等とみなされてきました。
私もこの受験資格で受験しましたが、
机の上での勉強を果たして実務と同等と見てよいのか?
という点は疑問に思っていました。
今回の改正では
設計事務所でのインターシップや
実務と連携した演習・実習の単位取得に応じて
実務経験年数が算定されるようになります。
つまり、大学院に入って
将来一級建築士を受験しようとするならば
実務に即した勉強も相当時間しなければならないということです。
それに加えて研究室での研究成果も加われば
実務能力を兼ね備えた研究者
研究知識豊富な建築士が生まれることにつながります。
現場でこそわかることがある。
また、研究室だからこそわかることがある。
このバランスがうまく取れた建築士が
多く世に出れば建築の質は上がっていくでしょう。
この制度が理想的な状態で運営されることを
願ってやみません。
次週に続く
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