2008年12月22日月曜日

【月曜コラム:けんちくのうんちく】11月28日施行!建築士は変わる?改正建築士法について その4


『高度な専門能力を有する建築士による構造/設備設計の適正化』

についてお話しましょう。

まず、一級建築士のほかに
構造のスペシャリストとして構造一級建築士
設備のスペシャリストとして設備一級建築士
という資格が設けられました。

建築の構造や設備は日々技術が刷新がめざましく、
設計の作業の中ではそれぞれの専門家によって
分業化されているのが実情です。
しかし、構造や設備の専門家たちの地位は低く、
そのことが「姉歯事件」の背景にあったとも言われています。
いままでは一級建築士とひとくくりにされてきたのですが、
これを実情とあうように資格として独立させ、
その地位を確立させようというわけです。


制度的にはいい方向の改正なのですが
運用については問題が指摘されています

この資格の設置に伴い、ある程度以上の規模の建物については
構造一級建築士、および設備一級建築士が
関わらなければならなくなりましたが、
その人数は圧倒的に少ないと言われています

構造一級建築士、および設備一級建築士を確保できないため、
設計が進まない、という事態もありえるわけです。
改正の意図はわかるのですが、
このあたりは弾力的にかつ敏速に対応していただきたいものです。


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