前回からの続き
今週は2:多チャンネルの下で成立させるについて
お話しましょう。
建築はクライアントの要望、予算、土地の特性、気候、当時の慣習や技術力など
さまざまな条件をクリアして建ちあがります。
たとえば京都の町家では正面の高さがほぼそろっているのは、デザインだけの問題ではなく
当時リーズナブルに手に入った木の長さで寸法が決められていたからです。
また、坪庭は明るさや風通し、狭い土地の中での庭の確保、プライバシーの確保など
さまざまな要件に応えるために考え出されたものです。
どんな何気ない建築も実はさまざまな多チャンネルの条件をクリアして立ち上がったいるのです。
そしてその中で建築家はこの多チャンネルの条件をひとつの建物に成立させるスキルが
自然と鍛えられていると私思うのです。
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