2009年7月14日火曜日

けんちく紹介の火曜日:小さいから楽しいワンルームマンション、ハイツヤマザキ

昨日のブログ
“敷地や予算や工期など諸条件からくる
不自由さを逆手にとって自由な空間に昇華したり、
諸条件をロジカルに考えるうちに
クリエイティブでポエティックな空間を生み出すあたりが”
富野由悠季氏がガンダムの設定を思いついたプロセスと
建築の設計のプロセスが似ていると書きました。

今日はひとつ例としてハイツヤマザキを紹介しましょう。



ハイツヤマザキはワンルームマンションです。
昨今のワンルームマンションの住戸面積は25㎡以上が標準ですが、
ハイツヤマザキでは収益の面から住戸数を増やすため
住戸面積は20㎡程度とすることが要望されました。
ここまで狭くなるといくら広く見える広く使える工夫をしても
ほとんど効果がありません。



ならば、狭さをハンデとしてではなく
“すべてに手が届くハンディーなスケール”と
とらえなおし、その小ささからこそ生まれる
快適さを追求しました。

家具とベランダをかねた出窓や



リビングに直結した浴室など



小さいからこそ出来る楽しさがこのワンルームマンションにはあります。





大阪府北摂高槻市の建築家 吉永健一の設計事務所/吉永建築デザインスタジオはこちら→