2009年11月7日土曜日

けんちく日記の土曜日:職業体験実習で中学生がやってきました

木曜、金曜と地元の中学生二人が私の事務所に職業体験実習でやってきました。



学生がお互い交代で施主役と建築家役をして、
施主役の“こんな家を建てたい”という要求に対して
建築家役がプランを考えるということをしてもらいました。

二人とも体育会系のクラブに所属しているので
地下に野球場(!)や25mプールを希望。
どんだけ金かかるねんというところですが
二人の年収は6000万円と2億円ということになっているのでOKです(笑)。



さすがに設計事務所での実習を希望しただけあって
勘がよく半日でヒアリング、設計、図面作成まで済ませました。
二日目の模型はさすがに苦戦していましたが、きちんと完成させました。
これは下手な建築学生よりうまいんじゃないか(苦笑)



数年前から施主が間取りソフトや
3Dソフトで案をつくって持ってくるケースが出始めました。
中学生でこのレベルまでできるとなると
ただクライアントの要望を構造的に問題なく
予算内にまとめるだけではプロの設計者として
成り立たなくなるのではと思います。
そして、それ以上の何かを提示できることに
建築家の存在意義があるのだろう、と再認識した二日間でした。



大阪府北摂高槻市の建築家 吉永健一の設計事務所/吉永建築デザインスタジオはこちら→