ここのところ阪急が戦前に開発した住宅街を
訪れる機会がありました。
一つは千里山、もう一つは逆瀬川。
以前は趣のある“邸宅”が並んでいたのでしょうが
今はそのほとんどがハウスメーカーの住宅に
建て替えられています。ハウスメーカーの住宅も
単体で眺めれば決して悪いことはありませんが
かつて高級住宅街として知られたその面影は
断片的にしか残っていません。
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自分のうちなんだから好きに建てたいという
気持ちもわかりますが、その代償として
まちの良好な景観が徐々に失われ
ひいては高級住宅街という地域の価値も失い、
結果として自分の家の価値を下げることにもなりかねない。
つまり自分の家で自分が住んでいるまちの首を絞めるような状態。
それは山の美しさを見に来た登山客の
ゴミによって山が汚されていくという図式によく似ています。
すまいづくりにはその点も十分考慮して取り組みたいものです。
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