こんにちは。
吉永建築デザインスタジオの吉永です。
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知り合いの建築家河井敏明さん設計のデイケアセンター
「上京のデイケアセンター」を見学してきました。
デイケアセンターの設計では
体育館のような空間が求められることが多い。
それは預かっている高齢者に目が行き届くようにという
配慮なのだけれども、家庭のような雰囲気で半日を過ごしてもらう
デイケアセンターのそもそものミッションからすると
まんまの「体育館のような」空間はそぐわない。
そこで河井さんとオーナーはこのセンターを
普通の住宅の設計と同様に計画したのだそうです。
見学してみて実に気持ちのいい空間でした。
入所者の方々もくつろいでいたし、
職員の方々も楽しそうに働いていました。
これはとても大事なことだと思います。
もともとあった日本庭園を残したり、
床は無垢のフローリングを使ったり、
自然な段差は無理にバリアフリーにせず残したり、
一人で落ち着けるように適度に囲われた場所を作ったり。
住宅としては当たり前のことでもデイケアセンターでは
“やってはいけない”とされることはたくさんあります。
それに従いすぎると倉庫のような空間、のっぺりした空間、
つるつるしたビニールの床になってしまう。
利用者の立場に立てばその逆の方が
居心地がいい場合が多いわけで、
それを気づかせてあげるのが建築家の役割だ
と河井さんはお話されていました。
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