2011年4月30日土曜日

震災シンポジウム「応急から復興へ」

こんにちは。
吉永建築デザインスタジオの吉永です。
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昨日、震災シンポジウム「応急から復興へ」に行ってきました。

東北大の大学院生加藤拓郎さん、
宮城で建築設計事務所に勤めている中木亨さんから
現地の生の情報を伝えるこのシンポジウム。

建築を作る立場の人たちが現場で感じ取った情報は
自分が現地を見たときに感じることに近いでしょう。
さまざまなメディアでジャーナリズムや研究者が現地の情報を
伝えていますが、なんとなく自分が知りたい情報と質が違う気がしていました。
その隙間を埋めてくれるレポートを聞くことができました。

特に被災地の建築業界の人たちが
今何をしているかが最も聞いてみたかったことでした。
場所場所で被災の程度や質が違うなか、中長期的に
それぞれにフィットした救済をするためには
地元の建築関係者の役割が今回特に必要と考えているからです。 

残念ながら今のところは自分が関わった物件のケアに奔走していて
中長期的な復興の提案をする余裕はなかなかないとのこと。
だからこそ関西など他地方の建築業界からのアイデアが欲しい
とのことでした。

一部には現地の状況をよく知らないでアイデアを押し付けるのは
いかがなものか、という意見もあるようですが、
それは伝え方の問題で、より多くのアイデアが集まることを
現地の建築家たちは欲しているのです。

そして、そのアイデアの精度を高めるためには
やはり現地に行かねばならないだろうと。
そして、今回のシンポジウムは現地に赴くに当たっての
テーマや仮説を立てることの助けとなりました。

企画の浅野君森村君、
関西建築家ボランティアの木村先生
そして加藤さん中木さんありがとうございました。

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