こんにちは。
吉永建築デザインスタジオの吉永です。
*
先日、「カトリーナ家具プロジェクト」を立ち上げた
BaSiC InitiativeのRohit Eustaceさんのレクチャーを
聴きに行ってきました。
カトリーナ家具プロジェクトとは2005年、
アメリカを襲ったハリケーン・カトリーナの被災地を
復興するために行われたプロジェクト。
被災地にハリケーンによる瓦礫を使って家具をつくる工房を作り、
廃材のリサイクルとともに地元の雇用創出を生み出すというこのプロジェクトは
東日本大震災が起こった今、再び注目されています。
Rohitさんの話でおもしろかったのは
カトリーナ家具プロジェクト自身もだけど
そこまでに至る過程について。
当時院生一年生だったRohitさんたちが教授たちに
復興プロジェクトを授業とするようお願いして実現したものらしい。
Rohitさんに“学生が授業内容を変えるって普通のことなのか”と聞くと
アメリカでも特殊なケースらしい。
東日本大震災でも多くの建築学科の学生が瓦礫撤去などだけでなく、
住民にヒアリングを行って復興計画を立てる動きが出てきています。
多分カトリーナ家具プロジェクトが刺激となっていることでしょう。
復興ボランティアには単位を与える大学があるようだけれども
それが授業そのものとあれば一石二鳥だ。生きた教材で勉強、
そしてそれが直接復興につながるなんてすばらしいことです。
大阪府北摂高槻市の建築家 吉永健一の設計事務所/吉永建築デザインスタジオはこちら→