2013年12月16日月曜日

12月16日|コミュニティの質とマンションの資産価値から考える新築vs中古

こんにちは。
吉永建築デザインスタジオの吉永です。
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興味深い記事をみつけたのでご紹介。

「【新築vs中古の真実③】メディアが書かない新築のリスク」(HOME'S PRESSより)

今住んでいるマンションの住宅部会長をやっている身からすると[新築マンションのコミュニティは賭けである]の項には大きくうなずかされます。うちのマンションは再開発ということもありコミュニティがきちんと構成されていて本当にありがたいけど、もしそうでなかったら…と思うとぞっとします。

よいコミュニティがあることはいわゆる人と人とのふれあいという点でメリットがありますが、他の住民と関わりたくないからコミュニティの善し悪しは自分には関係ないと思われる方もいるでしょう。しかし、コミュニティの質がマンションの資産価値を左右する可能性があるとなるとそうも言ってられないのではないでしょうか。

分譲マンションの場合、このマンションが将来どうあるべきか、将来の修繕や改良、建て替えなどについてきちんと議論ができる環境ができていないと面倒なことになります。コミュニティの質はこの議論の場となる管理組合の質に多いに関わります。建物にはメンテナンスが必要ですし、メンテナンスの質は建物の耐久性に関わってきます。そしてそれはマンションの資産価値にも影響していきます。(最近、マンションのコミュニティ活動をネットで対外的に公開している管理組合が出てきたのにはそういうわけがあります。)コミュニティで資産価値が変わると理解していない人はたくさん居るでしょう。住んでいる人でも運営委員にでもならない限りわからないでしょう。私が管理組合に積極的に関わっているのにはそういうわけがあります。

新築マンションを買った場合ここのコミュニティがどうなるかは購入を決断するときには影も形もないので知ることが出来ません。一方中古マンションではすでになんらかのコミュニティが存在しますし、掲示板の張り紙やごみ捨ての仕方などみればなんとなく質はつかめます。また、実際購入を検討するとなれば管理組合の議事録や修繕計画なども教えてもらうことが出来ます。

これが中古マンションの最も大きなメリットであると私は考えています。

新築にしろ中古にしろマンションを買う方には頭に入れておいて欲しい知識です。

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