2016年7月6日水曜日

リノベーションの工事費を抑えるには解体を抑えるべし

当事務所、最近の仕事のほとんどは改装・リノベーションです。

工事費をなるべく抑える工夫をする中で勘違いされがち
かつここを頭に入れて計画をするとよいポイントがあります。
そのひとつが解体工事です。

コストを抑える話題の中でよく出るのが
「構造体むき出しのスケルトンにすれば仕上げが省ける分安くできる」という考え方です。
この発想で気をつけないといけないのがスケルトンにするために
『解体工事費がかかる』という点です。

マンションや団地の仕上げをすべて取り払うと20万~50万円程度はかかります。
リノベーションの工事費は数百万、かけたとしても1000万円台だと思います。
そのなかの数十万ですから場合によっては総工事費の1割以上が解体にかかってしまうわけです。
それはひょっとするとなんらかの仕上げするよりお金がかかってしまうこともあるやも...。

「解体は自力でするから大丈夫」と思われる方もいるかもしれません。
しかし素人が自力で解体を行うことは危険ですし、
どちらにしろ解体した残材の処理費は必ず必要です(これが結構かかります)。※


ローコストを追求するのであれば『なるべく解体範囲を減らすこと』が実現の近道なのです。

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※ちなみに高倉台団地DIYリノベーションでは解体は自力で行いましたが、
プロの大工さんについてもらって施工しました。
残材については施主の中原さんが家具の工房を営んでいるので
安く処理をするルートをもっていたため通常に比べてぐっと抑えられました。