2007/4/2
…当たり前のことを当たり前にすること
ある建築専門誌で能登半島地震の記事を読みました。
木造住宅の被害状況に加えて、建物が
「倒壊した/倒壊しなかった」その分かれ目の要因は
なんであるかについて伝えていました
(あくまで“印象”ということでしたが)。
建物の老朽化もひとつの原因に挙げていましたが、
キチンとした構造計画と施工がされていない住宅では、
築10年ほどの住宅でも倒壊している例があったとのこと。
たとえば耐力壁が極度に足りなかったり、接合金物が
適正に施工されていなかったり。逆に言えば
法律に基づいて当たり前の設計と施工がされていれば、
これらの多くは倒壊を免れていたでしょう。
阪神淡路大震災以降、さまざまな耐震工法が
提案されていますが、結局当たり前のことを当たり前に
することが最大の地震対策なのかもしれません。
新年度がはじまり新たな環境でスタートを切る方が
多いと思われます。妙に背伸びせず
この「当たり前のことを当たり前にすること」を
まず心がけてみてはいかがでしょうか。それが
いい仕事をするうえで最も効果的な方法かもしれません。