2007/5/21
…フィリピンでの気づき その4
「楽しく自然な防犯の方法?」
先週のコラムでお話したとおり、わたしが訪れたシライの町では
公園や道端でゆったりと涼む人たちを多く見かけました。
お店も扉がなく屋台のように外に向かってオープンなつくりに
なっていて、夕方ともなると道端に人があふれます。
ふと思ったのですが外に人がたたずむことは
まちの防犯の役に立っているんじゃないかなと。
外で遊ぶ子供たちを多く見かけましたが、
自然と大人たちが見守っているようなかたちになっています。
警備員を雇うとか非常ベルを持たせるよりよっぽど安上がりで、
楽しく自然な方法ですね。
建築で防犯を考えるとき、鍵を破りにくいものにするとか
サッシを防犯ガラスにするとか、まちに死角をなくすように
するなどありますが、外に人を誘う仕掛けをほどこすことも
ひとつの手だなとシライの町を歩きながら考えていました。