▲残せなくて残念!美章園温泉▼
<先週のあらすじ>
200年住み続けるために必要なこと
それは…
とある童話作家の生家を訪れたことがあります。
童話作家らしくささやかな建物です。
この建物、スペックとしては
正直なところ100年以上もつような代物ではありません。
しかし、この建物は200年以上残るでしょう。
それはこの作家を記念するために
生家を残そうという意志が人々の中にあるからです。
現在は戦後ひとの手に渡っていたものを
市が買い取って大切に保存されています。
200年を超えて建物が建ち続けるための唯一の方法、それは
「メンテナンス・リフォーム・リノベーション」しながら残していく
モチベーションとなるストーリーをつくること
と、私は思っています。
しかし
昨今の「200年住宅」の話しはそこがすっかり抜け落ちています。
これは純粋には建築の職能範囲内の話しではないかもしれません。
しかし建築の話であるには違いありません。
先週開催した「ダンパク~大団地博覧会」や現在検討中の「市街地住宅研究会」
「船場建築夜話会」はそんなことを考えながら参加しています。
建築が人々の役に立ち、人々の心のなかに位置づくことで
末永く建ち続けることを願って。
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