2009年11月14日土曜日

けんちく日記の土曜日:社宅のリノベーションだからこそのこと、市街地住宅灘アパート

●今週後半は主にE社社宅の利活用提案書作成していました。

リノベーションは各所で行われていますが、
マンションでもなく団地でもなく
社宅のリノベーションだからこその提案を考えています。

建物だけではなく既存の
ライフスタイル、地域コミュニティも
リノベーションしてしまう案。
そしてそれがE社の社会貢献にもつながる
そんな一石三鳥な案を考えています。

●そんなあいまに市街地住宅研究会で灘アパートを見学に行ってきました。
ここは独身男性向けに昭和34年に建てられた団地です。



今はずいぶん枯れた感じとなってしまいましたが
当時としてはモダンで風呂(共同ですが)、食堂付。
屋上からは神戸港が一望できる
白亜の御殿のような団地だったのではないでしょうか。

震災以前から募集停止していることもあり
居住者の平均年齢は61才。
最高齢は80を超え、最年少でも40代なのだとか。
現在はエレベーターのない5階建ての団地に
50人くらいが現在も住んでいます。
もうここにしか住めないという方も多いと思いますが、
もしそれ以外のこと、
例えば住み心地がいいということがあるとすると
それを探ることは高齢者のための住宅の作り方の
参考になるのではと思います。


大阪府北摂高槻市の建築家 吉永健一の設計事務所/吉永建築デザインスタジオはこちら→