2012年2月11日土曜日

11ヶ月目の福島

こんにちは。
吉永建築デザインスタジオの吉永です。
*
私用で福島に行ってきました。


ホテルから下を眺めると地方にありがちな
空き地の多い風景が広がっていましたが
震災被害で解体を余儀なくされた建物も多くあるよう。
地元紙に目を通すと関西には伝わっていない
被害を知ることができました。


用事を済ませた後、津波の被害にあったと思われる地帯に
車を走らせて行きました。カーラジオからはまるで天気予報のように
何気なく各地の放射線量が伝えられる。


以前の様子を知らないので
一見原っぱが広がっているように見えたのですが
足元に残された基礎を見てここは津波で
町が根こそぎ流されたのだということがわかりました。
建物だけでなく人も、と思うと…。



学校のプールには瓦礫が積まれたままの状態。
復興作業はまだまだ進んでいないなと痛感。


小名浜港は港としては通常通り機能しているようでしたが
上屋が流されたらしき跡があったり、
残った市場らしき建物も立ち入り禁止として使われていなかったりと
建物の方は爪あとがそのままという印象です。



そんななかアクアマリンふくしまは元気に開館してました。


震災の影響で9割近い魚が死んだと聞いていましたが、
初めて訪れた僕の目からすると水族館として十分楽しめるレベルまで
復活しているように見えました。



参加したバックヤードツアーでは
案内のボランティアさんからは震災時とそれ以後の苦労話も
うかがうことができました。



水族館のように人が集まる場所は復興も進んでいるようですが
町が流されてしまった地区はまだまだ進まないようです。

そして今日で震災から11ヶ月…

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