2009年5月4日月曜日

【月曜コラム】 建築で「日常の面白さを見つけること、伝えること、活かすこと」 =ポテクリ その4

前回の続き

私が京都を舞台に7年ほど続けている活動
キョート*ダンメンロシュツ
は京都が取り壊されたときにあらわになる
町家の切断面=ダンメンのリサーチプロジェクトです。


キョート*ダンメンロシュツ



京都の町を歩き回って集めた2700件のダンメン写真の観察を通して、
表の町並みからはわからないリアルな京都の姿を知り、
旧来のかたくなな町並み・町家保存やスクラップビルドな開発とは
違う、新たな京町家の風景や利活用の方法を提案しています。



町家が次々壊されていく中で、ただただ悲観にくれるのではなく
壊れていく風景にもポジティブな面白さを見出すキョート*ダンメンロシュツは
TV「熱中時間」「京都ちゃちゃちゃっ!」など各メディアでもたびたび紹介され、
町家の利活用を進める京町家友の会でダンメンツアーが企画されるなど
墓標でしかなかったダンメンにあらたな命を吹き込んでいます。



見捨てられていたものを再び輝かせること、
これもポテクリ(ポテンシャルクリエイション)の力のひとつです。

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