再来週の今日には自民党に替わる新しい政権がスタートします。
これからいろいろあたらしい動きがあると思いますが
建築では何が変わっていくのでしょう。
例えば住宅政策については高耐久の住宅を新築するより
今ある住宅のリフォームに重点を置く方向に変わっていきそうです。
民主党のマニフェストでは
「リフォームを最重点に位置づけ、バリアフリー改修、耐震補強改修、
太陽光パネルや断熱材設置などの省エネルギー改修工事を支援する」
とあります。
現政権では『200年住宅』と呼んで
高耐久住宅の新築を推奨していたのですが、新築を前提にすると
「200年」どころか数十年しかもたない、そして
本当に末永く建ち続けてほしいならば耐久性も大事ですが
リフォームを前提にしたほうがよいとわたしは考えています。
また、現在の建築基準法では増改築が以前より難しくなっています。
それは増築部だけでなくもとの建物も現在の構造基準に
あわせる必要があるためで、建て直したほうが金額的に
安くなるケースが少なくありません。
これに対しては
「建築基準法などの関係法令の抜本的見直し、
住宅建設に係る資格・許認可の整理・簡素化等、
必要な予算を地方自治体に一括交付する。」
とのことから、
増改築のときの法の適用基準を現在より
緩和してくれるのではないかと期待をしています。
新築よりもリフォームに重点を置く、あわせて建築基準法も見直すことは
本当にストックとして建ち続ける住宅を実現することにつながる、
私はそう期待しています。
参考)
コラム:いかに住宅は200年建ち続けるか その1、その2、その3
大阪府北摂高槻市の建築家 吉永健一の設計事務所/吉永建築デザインスタジオはこちら→